クリス・セール 9試合連続2桁奪三振ならず
2017.5.25 11:00 Thursday
日本時間5月25日、メジャーリーグではある大記録の達成の可能性があった。それはクリス・セール(レッドソックス)の9試合連続2桁奪三振のメジャー新記録で前回登板のアスレチックス戦で1999年のペドロ・マルティネス(当時レッドソックス)と2015年のセール自身が樹立した記録に並んでいた。そして迎えた運命のレンジャーズ戦。新記録まであと4個と迫ったがあと一歩及ばなかった。
セールは今季、ホワイトソックスからトレード移籍した先発左腕。2013年から4年連続でシーズン200奪三振以上を記録している「奪三振マシーン」だ。移籍初年度の今年もその力は衰えることを知らず、日本時間4月11日のタイガース戦から全8試合で2桁奪三振と好調を維持している。また、通算の奪三振率をみても10.25と驚異的な数字だ。
本拠地・フェンウェイ・パークでの新記録達成に向けて始まった本日25日のレンジャーズ戦。先頭打者のデリノ・デシールズを97マイルのツーシームで空振り三振に抑え、幸先の良いスタートを切る。その後、3番のエルビス・アンドルスを2ボール・2ストライクと追い込むも三振は取れず、ライトフライとなった。
そしてここからがセールの本領発揮。2回にはルーグネット・オドーアとマイク・ナポリを2者連続三振、3回はロビンソン・チリノス、続く4回はまたしてもオドーアを三振に抑え、中盤の5回を終えて5つの三振を奪った。だが、その間にアンドルスの犠牲フライやナポリの本塁打などで3点を失い、レッドソックスは3対1とリードを許していた。
試合後半となった7回にはライアン・ルアをチェンジアップで三振に抑えてこの日、6つ目。彼の好投を援護しようとレッドソックス打線はその裏に6安打7得点と猛打を発揮して3対8と逆転に成功した。しかし、8回もマウンドに上がったセールはチュ・シンスに適時打を浴び、4点目を失ったところで降板となった。
この日の成績は8回途中、97球6安打4失点。このまま試合が終わればセールは今季5勝目を挙げることになるが、大記録達成とはならなかった。それでもシーズンはまだ序盤。今後も再挑戦する機会は何度もある。
