English Español 韓国語

前田健太 DLからの復帰登板は投打にわたる活躍で勝利

2017.5.26 15:00 Friday

 日本時間5月26日は前田健太(ドジャース)にとっての故障者リストから復帰する重要な試合だ。これまでは左太ももの張りで戦列を離れていたが、デーブ・ロバーツ監督によれば彼に休養を与える意味もあり今後を左右するようなケガではない。約2週間ぶりの登板となったカージナルス戦では5回3失点でマウンドを降りた。

 対するカージナルスに対しては昨年、1試合に登板して勝利している相性のよい相手だ。勝利のためには課題の立ち上がりをクリアする必要がある。今季の前田は初回に5失点 防御率6.43を記録しており注意したいイニング。その初回は先頭打者のデクスター・ファウラーにセンターへのヒット、続くトミー・ファムに四球を与えて無死一・二塁のピンチを招く。アウトを1つ挟んで迎えた4番のジェド・ジャーコに初球のカーブを打たれ、これが適時二塁打となり2点を失った。次打者のヤディアー・モリーナにも安打を浴びて初回3失点と苦しい回となった。

 3回にはギャーコとモリーナに連続安打を打たれるも後続を3者凡退に抑え初回の失点から立ち直りを見せ、打線の奮起を待つ。1対3で迎えた4回には2死一・三塁からヤシエル・プイグがライトへの適時打を放ち、1点差に詰め寄る。そして彼の次に打席に立ったのは前田。6球粘り、7球目のカーブを三塁線に運んで今季初2点適時打を記録し、自らのバットで4対3と逆転に成功した。その後も相手のバッテリーミスもあり、6点目を加えた。

 前田は5回もマウンドに上がり、走者は出すも1死一塁からモリーナを1-6-3のダブルプレーに抑えて無失点で切り抜け、この回でお役御免。78球を投げて7安打3失点と後続に後を託した。

 彼が降板してからも打線は活発で6回にはエイドリアン・ゴンザレスの二塁打が飛び出して7点目をもぎ取る。前田の後に登板したリュ・ヒョンジンが試合終了まで投げてメジャーセーブを挙げる「アジアンリレー」で3対7とドジャースが勝利を収めた。

 先発の前田は今季4勝目で故障者リストからの復帰戦を見事勝利で飾った。

spotvnow