田中 将大 メジャー自己最多13奪三振も勝ち星ならず
2017.5.27 12:00 Saturday
昨日の日本時間26日の試合では前田健太(ドジャース)が投打にわたる活躍で今季4勝目を挙げた。初回から3点を失うも徐々に調子をあげ、4回には自らのバットで逆転に成功する適時打を放っている。その一方で同級生の田中将大(ヤンキース)も負けてはいられない。当初は前日に登板する予定も雨天で試合が流れて本日27日のアスレチックス戦でスライド登板となった。
直近2試合は合計で14失点と両試合とも5回もたずに降板しており、今後の投球を心配する声があった。だが、今回の試合では当時とはまるで別人のように三振の山を築いていった。それでも8回途中1失点13奪三振の好投も味方の援護がなく、田中自身、3連敗となってしまった。
対するアスレチックスは3試合に登板し、3勝 防御率1.31と相性がよい。この利点をいかし、初回の田中は持ち味の奪三振能力を発揮した。先頭打者のラージェイ・デービスをスプリットで、続くマット・ジョイスをスライダーで連続三振に打ち取る。しかし、3番のジェド・ローリーに二塁打を浴びてしまう。いきなり2死二塁のピンチで迎えるはクリス・デービス。今季14本塁打を放っている打者だが、田中はスライダーで空振り三振に抑え、この回のアウトはすべて三振と幸先のよいスタートを切った。
その後は3イニング連続で2者から三振を奪い、、中盤5回を終えて9奪三振と圧巻の投球をみせていた。そんな彼を援護したいヤンキース打線はアスレチックス先発・ショーン・マナイアの前に5回2安打と抑えられており、田中にとって我慢の投球が続く。
6回もジョイスとデービスから、7回にはリオン・ヒーリーから三振を奪い、今季初の2桁奪三振を記録した。7回まで無失点の好投も1死からアダム・ロサレスにレフトへのヒットを打たれた時点で田中はマウンドを降りた。
後を継いだタイラー・クリッパードのけん制悪送球も重なり、田中は1点を失った。中継ぎ陣が打ち込まれ、後半2イニング合計で4失点。打線も最終回にディディ・グレゴリアスの犠飛で1点を返すも反撃は及ばず、ヤンキースが4対1で敗れた。
味方の援護がなく4敗目を喫した田中だったが、彼の好投を惜しむ声が多く、次回登板に期待がもてる投球となった。次は自身の連敗を止めたいところだ。
