【戦評】アストロズ10連勝 驚異の116勝ペース
2017.6.5 10:13 Monday

ア・リーグ西部地区の首位を快走するアストロズが敵地グローブライフ・パーク・イン・アーリントンでライバル・レンジャーズをスイープ。連勝を10に伸ばし、57試合消化時点で41勝16敗は、2001年に歴代最多タイの116勝を記録したマリナーズが45勝12敗を記録して以来の好成績となっている。
アストロズがブラッド・ピーコック、レンジャーズがマーティン・ペレスの先発で始まったこの試合。1回表、アストロズは1番ジョージ・スプリンガーの今季6本目となる先頭打者本塁打で先制すると、二死後に5番カルロス・ベルトランがレフトへのタイムリーツーベースを放って2点目。その後もカルロス・コレア、ユリエスキー・グリエルの本塁打などで5回まで毎回得点を挙げ、5回表終了時点で7-0と大量リード。自慢の強力打線がこの試合でも爆発し、アストロズが試合を優位に進めていく。
打線の援護を受けたピーコックは連打を許さない危なげないピッチングで、6回を投げて4安打9奪三振2失点の好投。7回以降はトニー・シップ、マイケル・フェリース、ルーク・グレガーソンが無失点で繋ぎ、盤石の試合運びで同地区ライバルのレンジャーズを圧倒した。レンジャーズのチュ・シンスは「僕たちが悪いわけじゃない。この3試合、彼らのほうが守備面でも、攻撃面でも、そして投手力でも僕たちを上回っていただけさ」と、自軍との力の差を認めざるを得なかった。
10連勝によりアストロズの勝率は.719まで上昇。162試合に換算すると116.5勝という驚異的なペースで勝利を積み重ねている。絶好調のアストロズは今後どこまで連勝を伸ばし、シーズン終了後にはいくつの白星を積み重ねているのか。まずは明日から始まる敵地カンザスシティでのロイヤルズ4連戦での戦いぶりに注目したい。