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【戦評】ジェイの決勝打でカブスが3連勝

2017.6.5 12:53 Monday

 開幕からなかなか調子が上がらず苦しんでいたカブスが本拠地リグリー・フィールドでの宿敵カージナルス3連戦をスイープ。先月28日以来7日ぶりに貯金を1とした。

 カブスがカイル・ヘンドリックス、カージナルスがマイケル・ワカの先発で始まったこの試合。3回裏に新人イアン・ハップの3号ソロでカブスが先制すると、直後の4回表にカージナルスがスティーブン・ピスコッティの3号スリーラン、新人ポール・デヨングのタイムリーで4点を奪い、逆転に成功する。しかし、4回裏にアルバート・アルモーラのタイムリー、ハップのこの日2本目となる4号スリーランが飛び出してカブスがあっという間に逆転。昨日までの2試合と同様、ライバル対決らしい白熱した試合が展開される。

 6回表、カージナルスはカブスの3番手ヘクター・ロンドンを攻め立て、アレドミス・ディアスのタイムリーツーベースなどで同点に追いつき、6-6の同点のまま試合は終盤へ。7回裏、カージナルスは4番手マット・ボーマンをマウンドへ送るが、3番アンソニー・リゾーと5番ジェイソン・ヘイワードにヒットを浴びて二死一、二塁のピンチを迎える。ここでカブスのジョー・マドン監督は代打打率.421(19打数8安打)を誇る代打の切り札ジョン・ジェイを起用。ジェイはベンチの起用に見事に応え、アウトハイに外れたスプリッターをセンター前へ弾き返して貴重な1点がスコアボートに刻まれた。

 8回表を防御率0点台のカール・エドワーズJr.、9回表を上原浩治がピシャリと抑え、試合終了。好救援を見せたペドロ・ストロップが2勝目(2敗)、最後を締めた上原が先月18日以来の2セーブ目をマークした。これでカブスは宿敵カージナルスに3連勝。首位ブリュワーズとの1ゲーム差をキープし、いよいよ「本命」の首位浮上が見えてきた。

 一方のカージナルスは貯金1として迎えたライバル対決に痛恨の3連敗を喫し、借金生活に逆戻り。現時点では外部からの補強に動くつもりはなく、主力選手の復調を待ち続ける方針を明らかにしているが、宿敵カブスの復調次第では手遅れになりかねない。ジョン・モゼリアックGMの今後の動きにも注目だ。

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