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【戦評】アストロズ11連勝 2位と14ゲーム差に

2017.6.6 15:24 Tuesday

 アストロズの本拠地ミニッツメイド・パークでは、試合開始時やアストロズの選手が本塁打を放った際に左中間スタンド後方を蒸気機関車が走る。その蒸気機関車さながらに「アストロズ特急」が止まらない。

 本拠地でのオリオールズ3連戦、敵地でのツインズ3連戦とレンジャーズ3連戦をいずれもスイープして10連勝で敵地カンザスシティに乗り込んだアストロズ。4連戦の初戦はアストロズがマイク・ファイヤーズ、ロイヤルズが開幕5連敗中のイアン・ケネディの先発で始まった。

 試合が動いたのは2回表。一死から7番ブライアン・マッキャンがレフトへのツーベースを放ち、続く8番ユリエスキー・グリエルが四球を選んで一死一、二塁のチャンスを作る。ここで打席には日米通算2000安打まであと5本に迫っている9番・青木宣親。カウント3-1からのツーシームを捉えた痛烈な打球がライトの右を襲い、二塁からマッキャンが生還。1番ジョージ・スプリンガーもセンター前タイムリーで続き、アストロズが2点を先制した。4回表には7番マッキャンが真ん中に入った甘いツーシームを逃さず捉え、ライトへの7号ツーランで4-0。10連勝中の勢いそのままに、アストロズが試合を優位に進めていく。

 ロイヤルズは4回裏に7番ブランドン・モスのタイムリーツーベースと8番アルシデス・エスコバーのタイムリー内野安打で2点を返し、7回裏には新人の2番ホルヘ・ボニファシオが8号ソロを放って1点差に迫る。さらに8回裏には二死から6番マイク・ムスターカスがライトへのツーベースを放って同点のチャンスを作ったものの、アストロズの4番手ウィル・ハリスが7番モスから空振り三振を奪い、アストロズ1点リードのまま試合は9回へ。

 9回表、ロイヤルズのネッド・ヨスト監督は9回裏の逆転を信じて守護神ケルビン・ヘレーラを投入したが、これが大誤算。途中出場の6番アレックス・ブレグマンにライトへのヒットで出塁を許すと、味方のエラーが絡んで無死一、二塁のピンチを背負ってしまう。ここで8番グリエルが甘く入ったスライダーをレフトスタンドへ豪快に叩き込んで勝負あり。ア・リーグ西部地区首位を快走するアストロズが中部地区最下位のロイヤルズに力の差を見せつけた試合となった。

 試合後、アストロズのA.J.ヒンチ監督は「言うまでもなく、グリエルがヘレーラから打った一発が大きかったね」と試合を決めたグリエルの一発を称賛。一方、開幕から6連敗となったロイヤルズの先発ケネディは「1番から9番まで、あの打線は休むヒマを与えてくれないんだ」とアストロズ打線に完敗といった様子。なお、この試合でロイヤルズのウィット・メリーフィールドの19試合連続安打がストップした。

 11連勝となったアストロズはこれで42勝16敗となり、勝率は.724へと上昇(シーズン117.3勝ペース)。試合のなかった2位エンゼルスとの差は14ゲームに広がり、ア・リーグ西部地区には早くも「終戦」の雰囲気が漂い始めている。

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