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【戦評】これぞエースの投球!マルティネスがメジャー初完封

2017.6.11 10:05 Sunday

 9回に入っても球威は全く衰えなかった。カージナルスのエース右腕カルロス・マルティネスがフィリーズ打線を寄せ付けない圧巻のピッチングで、メジャー初完投となる見事な完封劇を披露した。

 日本時間5月21日のジャイアンツ戦でも9回無失点の好投を見せたマルティネス。しかし、打線の援護を得られず、勝利投手になれなかった(延長戦の末、チームは敗戦)。好投を続けながらも援護がない試合が続いていたが、この日は味方が4回裏に一挙4得点。7回裏にも3点を追加し、7-0とリードを広げたが、マルティネスには十分すぎる援護となった。

 複数安打を許したイニングはゼロ。7回以外の8イニングで三振を奪い、1四球と制球も安定していた。7回裏の打席で送りバントを試みた際、右手に死球を受け、周囲をヒヤリとさせたが、「顔に向かってきたから必死で避けたよ。手に当たったけど、大した問題じゃなかった」とマルティネス自身が語ったように、その後のピッチングにはほとんど影響を与えなかった。

 9回107球を投げ、4安打11奪三振の完封劇。「夢の1つが叶ったよ。次は完全試合だね。今日のピッチングには本当に満足している。今日は完璧に集中できていた。全投球が完璧だったと思うよ。本当に嬉しいよ」と喜びを爆発させたマルティネス。9回には100.2マイル(約161.3km/h)の速球を投じ、Statcast導入後の9回最速記録を更新した。7連敗を脱出し、2連勝となったカージナルス。首位ブリュワーズとはまだ4ゲームほどしか離れていない。エースの見事なピッチングをきっかけに、上昇気流に乗っていきたいところだ。

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