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【戦評】ジャッジがまたも大暴れ!ヤンキース打線が連日の爆発

2017.6.12 10:14 Monday

 ヤンキース打線の勢いが止まらない。昨季後半戦に歴史的活躍を見せたゲーリー・サンチェス。今季ここまで驚異的な活躍を見せているアーロン・ジャッジ。2人の若きスラッガーが好調な今、この打線を止める術はあるのだろうか。

 1回裏、ヤンキースは5番スターリン・カストロの2点タイムリーで先制すると、続く6番サンチェスが左中間へ10号スリーランを叩き込んで一挙5得点。「こんなに本塁打を量産しているチームメイト(=ジャッジ)がいると、それに興奮するし、モチベーションも得られるんだ」とジャッジの活躍に大きな刺激を受けていることをサンチェスは隠さない。サンチェスの本塁打はこれが通算30本目。キャリア最初の90試合で30本塁打を放ったのは、マーク・マグワイア、ルディ・ヨーク、ホゼ・アブレイユに次いで史上4人目となった。

 その後もヤンキースは攻撃の手を緩めない。2点差に迫られた4回裏、4番マット・ホリデイの2点タイムリーで再びオリオールズを突き放すと、6回裏にはジャッジとカストロに本塁打が飛び出す。ジャッジは7回裏にも21号ツーランを放ち、この試合は2本塁打を含む4安打3打点の大活躍。打率でジーン・セグーラ(マリナーズ)、打点でネルソン・クルーズ(マリナーズ)とミゲル・サノー(ツインズ)を抜き、本塁打を合わせた打撃3部門でトップに浮上した。この日1本目の本塁打は495フィート(約150.9m)を記録し、Statcast導入後のア・リーグ最長本塁打となったが、「本塁打の飛距離は全く無意味だよ。そんなことより、勝利に貢献できていることが嬉しいんだ。投手陣は良い仕事をしているし、打線も好調だからね」と驚異の一発にもジャッジは関心を示さず、純粋にチームの勝利を喜んでいた。

 なお、ジャッジはチームが60試合を消化した時点で21本塁打。これはヤンキースではベーブ・ルース、ミッキー・マントル、ロジャー・マリス、アレックス・ロドリゲスという球史に残る名打者たちに肩を並べる、史上5人目の記録となっている。若きスラッガーたちを経験豊富なホリデイがサポートし、カストロ、アーロン・ヒックス、ディディ・グレゴリウスらも急成長。「新生」ヤンキース打線の勢いはまだまだ止まりそうにない。

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