English Español 韓国語

【戦評】ルーゴの好投でメッツが3連勝

2017.6.12 10:39 Monday

 苦しい戦いが続くメッツに頼もしい戦力が戻ってきた。WBCプエルトリコ代表の一員として2勝を挙げ、母国の準優勝に貢献しながらも右肘の炎症により開幕から故障者リスト入りしていたセス・ルーゴが今季初先発。安定した投球でチームを勝利に導いた。

 大黒柱ノア・シンダーガードと守護神ジューリス・ファミリアが長期離脱し、ジェイコブ・デグロムとマット・ハービーはなかなか本来のピッチングができないという苦しい状況が続いているメッツ投手陣。しかし、昨日復帰したスティーブン・マッツに加え、ルーゴが戻ってきたことにより、状況は大きく改善されそうだ。

 1回表に3番ウィルマー・フローレスの犠牲フライで先制点をもらったルーゴは、2回裏にブレーブスの8番ダンズビー・スワンソンに犠牲フライを打たれて同点に追い付かれはしたものの、その後は女房役レネイ・リベラの好リードにも助けられ、持ち前の丁寧かつ粘り強いピッチングで追加点を許さない。3回表、メッツが2番フアン・ラガレスのタイムリーで勝ち越すと、その裏にはブレーブスの中軸を3者連続三振に斬って取る見事なピッチング。試合の流れをグッと手繰り寄せた。

 「楽しかったよ。マウンドへ行って、しっかり投げて、そして楽しむことだけを考えていた」とルーゴは久々のメジャーのマウンドを振り返った。7回1失点の好投を見せたルーゴのあとをジェリー・ブレビンスとアディソン・リードが完全リレーで繋ぎ、1点リードを死守。ブレーブス4連戦を3勝1敗と勝ち越したメッツは、レンジャーズにスイープを喫したナショナルズとのゲーム差を9.5に縮めた。セスペデス、マッツ、ルーゴと頼れる戦力が続々と復帰したメッツが、終戦間近だったナ・リーグ東部地区を面白くしてくれるかもしれない。

spotvnow