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【戦評】青木が日米通算2000安打達成もチームは大敗

2017.6.12 11:08 Monday

 コツコツと安打を積み重ねてきた安打製造機が、ついに名球会入りの切符を手にした。日本で1284本、メジャーで714本の安打を放ち、日米通算2000安打まであと2本に迫っていた青木宣親(アストロズ)。「9番・レフト」で先発出場した日本時間6月12日のエンゼルス戦で快挙達成の瞬間が訪れた。

 3回裏の第1打席はレフトフライに倒れたものの、4回裏の第2打席で勝ち越しタイムリーツーベースを放って大台まであと1本に迫った青木。6回裏、先頭打者として巡ってきた第3打席で外角高めへのフォーシームを三遊間へ弾き返し、打球は名手アンドレルトン・シモンズのグラブの先を抜けて、レフト前へ転がっていった。

 青木の快挙達成は現地のテレビ中継でもテロップ付きで紹介され、チームメイトやファンもスタンディングオベーションで祝福。青木は一塁ベース上でヘルメットを取って手を振り、周囲からの祝福に応えた。ブリュワーズ、ロイヤルズ、ジャイアンツ、マリナーズ、そしてアストロズとメジャー6年目で早くも5球団目でのプレイとなっている青木。これはさまざまなチームから必要とされていることの裏返しでもある。8回裏の第4打席でこの日3本目のヒットを放った青木の打率は.269まで上昇。「2000安打を達成できてとても幸せです。ヒューストンのファン、チームメイト、そしてコーチ陣がスタンディングオベーションをくれたことがとても嬉しかったです」と快挙達成の瞬間を振り返った巧打者は、チームの地区優勝、そしてワールドシリーズ制覇のために今後も安打を積み重ねていってくれることだろう。

 なお、青木のタイムリーなどで一時は4点のリードを奪ったアストロズだったが、勝ち越した直後の5回表に8番エリック・ヤングJr.の2号スリーランなどで一挙6点を奪われ、6-12で大敗。青木の快挙達成を勝利で祝福することはできなかった。

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