【戦評】シャーザーが歴代3番目のスピードで2000奪三振に到達
2017.6.12 11:44 Monday

マックス・シャーザー(ナショナルズ)が4試合連続2桁奪三振となる7.1回10奪三振3失点(自責点2)の力投を見せ、通算2000奪三振を達成。しかし、シャーザーの力投はチームの勝利には繋がらなかった。
試合開始前の時点で大台まであと5に迫っていたシャーザー。この日も「平常運転」で三振の山を築いていく。1回表、先頭の1番チュ・シンスにヒットを許したものの、2番エルビス・アンドルースと4番エイドリアン・ベルトレイから三振を奪って無失点。3回表は先頭の8番デライノ・デシールズと9番オースティン・ビベンス・ダークスから連続三振を奪ったが、1番チュに9号同点ソロを浴びてしまう。そして4回表、先頭の3番ノマー・マザーラから空振り三振を奪い、史上80人目となる通算2000奪三振に到達した。
通算1784イニングでの到達はペドロ・マルティネス(1711.1イニング)とランディ・ジョンソン(1733.1イニング)の両殿堂入り投手に次ぐ歴代3番目のスピード到達となった。「その顔ぶれと一緒に僕が語られるなんてクレイジーだね」とシャーザーはレジェンドへの仲間入りに興奮気味。また、通算287試合目での到達はノーラン・ライアンと並んでこちらも歴代3番目のスピード到達となっている(1位はジョンソンの262試合、2位はクレイトン・カーショウの277試合)。
自らのマイルストーン到達を勝利で飾りたいショーザーだったが、8回表にエラーと四球で一死一、二塁のピンチを作ったところで降板。その後、ナショナルズ最大の弱点であるリリーフ陣が踏ん張ることができず、一挙4点を奪われ、シャーザーは敗戦投手となってしまった。一方、レンジャーズは32歳の新人ビベンス・ダークスが7回3安打1失点の好投で先発としてのメジャー初勝利をマーク(リリーフですでに1勝)。強敵ナショナルズとの3連戦をスイープし、借金を2に減らしている。
