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【戦評】マカッチェン復活!パイレーツ4連勝

2017.6.14 14:15 Wednesday

 2013年ナ・リーグMVPのスーパースターがいよいよ完全復活だ。パイレーツを代表するスター選手、アンドリュー・マカッチェンが今季初の1試合2本塁打を記録。6月は4割を超える打率をマークしており、2割台前半に低迷していた打率は上昇の一途を辿っている。

 マカッチェンの1試合複数本塁打はキャリア13度目。今日の試合では4回裏にレフトへ10号先制ソロを放つと、8回裏には11号ダメ押しツーランを同じくレフトスタンドへ叩き込んだ。「状態は良いよ」とマカッチェンは言う。状態の良さは数字にもはっきりと表れており、4月に.244、5月に.206だった打率が、6月はなんと.405と4割を超えているのだ。特にここ5試合は19打数10安打(打率.526)と絶好調。5月末に.223だった打率はあっという間に.255まで上昇した。

 開幕からなかなか調子が上がらなかったこともあり、打順は本来の3番から6番へと降格中。6番で出場した17試合では打率.397、5本塁打、OPS1.210という素晴らしい成績をマークしており、今の状態をキープできるのであれば3番復帰の日もそう遠くはないはずだ。

 一方、2試合連続7失点と本来のピッチングを見失っていたエース右腕ゲリット・コールも、この日は7回3安打1失点とまずまずのピッチングを披露。クオリティ・スタートを記録したのは5月17日のナショナルズ戦(7回1失点)以来、約1ヶ月ぶりとなった。トレード・デッドラインでのトレード放出も噂されているコールだが、低レベルな争いが続く今季のナ・リーグ中部地区ではパイレーツにもまだまだ地区優勝のチャンスはあり、チームの浮上にエース右腕の力は必要不可欠だ。

 マカッチェンとコールという投打の看板選手が本来の姿を取り戻したパイレーツ。地区4位とはいえ、首位ブリュワーズとは3.5ゲームしか離れていない。4連勝と息を吹き返しつつあるパイレーツが、ナ・リーグ中部地区の地区優勝争いを面白くしてくれるに違いない。

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