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【戦評】レッドソックスが2試合連続のサヨナラ勝ち

2017.6.14 15:57 Wednesday

 レッドソックスが二夜連続のサヨナラ勝ち。延長12回までもつれ込んだ試合にケリをつけたのは開幕前に「新人王最有力候補」と期待された若き好打者だった。

 延長12回裏、アンドリュー・ベニンテンディがライトへサヨナラタイムリー。三塁からザンダー・ボガーツが生還し、二夜連続の熱戦に終止符が打たれた。8回表にはマイケル・フランコの二塁打でホームを狙ったハウィー・ケンドリックをダイレクト返球で刺し、フィリーズの勝ち越しを阻止。明日からロード8連戦が始まることもあって、ベニンテンディは「さあ、ロードに出発だ。2日連続でとても長い試合を戦ったから、(この2試合のことは)あまり考えすぎないようにしたいね」と余韻に浸ることなく、次なる戦いを見据えていた。

 4月に打率.333と「新人王最有力候補」の名に相応しい好スタートを切ったベニンテンディだったが、5月は7試合連続無安打を経験するなど打率.204と急失速。しかし、6月は打率.350と復調し、2試合連続3安打で打率は.281まで上昇した。新人王争いではアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に大きく後れを取っているが、シーズンはまだ6月半ば。6月の好調をこのままキープできれば、その差を縮めていくことも十分に可能なだけの時間が残されている。新人王レースに再び参戦するために、そしてチームがヤンキースを上回って地区優勝を果たすために、ベニンテンディのさらなる活躍に期待したい。

 一方、敗れたフィリーズのピート・マッカニン監督は「うーん、彼らをかなり苦しめたんだけどね」と2日連続の惜敗に落胆した様子を見せつつも、「彼らにとって楽な戦いではなかったと思うよ」と強豪レッドソックスを相手に最後まで粘り強く戦った自軍の選手たちを称えることも忘れなかった。なお、レッドソックス対フィリーズの4連戦はフェンウェイ・パークでの前半2試合が今日で終了し、明日からフィリーズの本拠地シチズンズバンク・パークに舞台を移して後半2試合が行われる。

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