【戦評】ツインズ打線爆発!ロサリオが3ホーマー
2017.6.14 16:51 Wednesday

ツインズ打線がマリナーズ投手陣に猛攻を浴びせ、1試合28安打はツインズの球団新記録となった(同時にマリナーズの1試合最多被安打記録も更新)。2番ジョー・マウアーと3番ロビー・グロスマン以外のスタメン7選手が2打点以上を叩き出したこの試合。両軍とも先発全員安打を記録し、両軍合計42安打という乱打戦で主役となったのはツインズの9番打者エディ・ロサリオだった。
2回裏の第1打席で6号逆転ツーランを放ったロサリオは、3回裏の第2打席で7号ツーラン、8回裏の第5打席で8号ソロを放ち、自身初となる1試合3本塁打を記録。ツインズでは昨年8月1日のマックス・ケプラー、同9月5日のブライアン・ドージャーに次ぐ史上7人目(ミネソタ移転後)の快挙となり、ハーモン・キルブリュー、トニー・オリーバ、ジャスティン・モーノーといった球団史に残る強打者たちと肩を並べた。ロサリオは「僕はスタメンに復帰して、一生懸命プレイして、良い打席を送りたかった。それが僕の目標だったんだ」とスタメンから外れることもあった過去数日間を振り返り、この試合での自身のパフォーマンスに満足感を滲ませた。
3本塁打を含む4安打5打点の大活躍を見せたロサリオのほかにも、5番ケニーズ・バルガスが4安打2打点、6番エデュアルド・エスコバーが5安打2打点、7番ジェイソン・カストロが4安打4打点と、計4人が4安打以上を放つ大爆発。2回表までに3点を先行される試合展開だっただけに、ポール・モリター監督は「試合の始まり方を考えると、こんな結果になるなんて想像できなかった。我々のオフェンスは凄まじい夜を過ごした。球団記録を作ったんだから、打者たちにとっては特別な夜になっただろうね」と打線の大爆発に驚きを隠せなかった。
なお、9番打者として1試合3本塁打を記録したのは1999年トロット・ニクソン(当時レッドソックス)以来史上5人目。ツインズのこの試合での打率は.571という驚異的な数字になったが、これは1950年以降では3番目に高い数字だった。また、8回裏にはマリナーズのベテラン捕手カルロス・ルイーズが敗戦処理としてキャリア初登板。ロサリオに本塁打を浴びたものの、バルガスから三振を奪うなど1イニングを1失点に抑え、自らの役割を全うした。