【戦評】イチロー5試合連続安打 インターリーグ新記録樹立
2017.6.15 10:44 Thursday

2回から6イニング連続得点の猛攻を見せたマーリンズが快勝したこの試合。5回裏に代打で出場したイチローは、右腕ジョン・アックスフォードから内野安打を放ち、インターリーグ新記録となる通算365本目のヒットを記録した。
初回こそ三者凡退に抑えられたものの、2回裏に4番マーセル・オズーナと7番タイラー・ムーアに本塁打が飛び出すと、そこからマーリンズのヒット・パレードが幕を開ける。四死球やエラーなどアスレチックス側のミスも重なり、7回裏まで6イニング連続得点。序盤に背負った4点のビハインドを一気にひっくり返し、11-6でマーリンズが快勝した。
イチローもヒット・パレードの流れに乗り、5回裏一死一、二塁の場面で投手カイル・ベアクロウの代打として登場すると、投手前への内野安打でチャンスを広げる。これで5試合連続安打となり、打率は.217へと上昇。また、このヒットがインターリーグ通算365本目となり、単独トップに浮上した。
3打点の活躍を見せたオズーナについて、クリスチャン・イェリッチは「今年の彼は素晴らしいよね。間違いなく、彼は球界でベストの選手の一人だよ」と賛辞を惜しまない。ドン・マティングリー監督も「オズーナの本塁打は大きかったと思うよ。あれから我々の攻撃が始まったんだからね」とオズーナの活躍を絶賛した。
一方、この試合がデビュー戦となったアスレチックスの先発ダニエル・ゴセットは3.1回7失点(自責点6)で敗戦投手となったものの、「もちろん、(試合結果は)思い描いていたものとは違ったけど、メジャーでプレイする機会を得ることができてとても幸せだよ。子供のときからの夢だったからね」と自身のデビュー戦を振り返った。
インターリーグ通算安打ランキング(所属つきは現役選手)
①イチロー(マーリンズ) 365安打
②デレク・ジーター 364安打
③エイドリアン・ベルトレイ(レンジャーズ) 337安打
④アレックス・ロドリゲス 325安打
⑤カルロス・ベルトラン(アストロズ) 303安打
⑥ミゲル・カブレラ(タイガース) 298安打
⑦ジョニー・デイモン 296安打
⑧トリー・ハンター 293安打
⑧アルバート・プーホルス(エンゼルス) 293安打
⑩マイケル・ヤング 290安打