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【戦評】グランダーソンが通算300本塁打達成!

2017.6.15 11:51 Thursday

 人格者として知られるベテラン外野手の記念すべき一発が試合を決めた。慈善活動への熱心な取り組みが評価され、昨年ロベルト・クレメンテ賞を受賞したカーティス・グランダーソン(メッツ)。開幕から低打率に苦しんでいたベテランの通算300号となる記念の一発が決勝弾となった。

 序盤、試合の流れは完全にカブスのものだった。1回表、前日の試合に続いて1番に起用されたアンソニー・リゾーが2試合連続となる先頭打者本塁打を放つと、2番イアン・ハップも続いて2者連続本塁打でカブスが2点を先制。1番打者としてキャリア最初の2試合でともに先頭打者本塁打を放ったのは2014年6月のディディ・グレゴリウス(当時ダイヤモンドバックス)以来3年ぶり、カブスの選手が2試合連続で先頭打者本塁打を放ったのは2010年7月のタイラー・コルビン以来7年ぶり、カブスが2者連続本塁打で試合をスタートしたのは2009年5月(アルフォンゾ・ソリアーノ&ライアン・テリオー)以来8年ぶりという記録づくめの攻撃で、カブスが試合の主導権を握った。

 カブスは4回表にカイル・シュワーバーの12号特大ツーランが飛び出し、4-1とさらにリードを広げる。ところがその裏、試合の流れが変わり始める。2安打と1四球で一死満塁のチャンスを作ったメッツは、ここで先発マット・ハービーを諦め、なんと投手のスティーブン・マッツを代打に起用。すると、マッツがその期待に応え、三遊間の深いところへのタイムリー内野安打を放って1点を返すと、1番フアン・ラガレスが犠牲フライを放ち、メッツは1点差に詰め寄る。

 6回裏には1番ラガレスがカブスの2番手ペドロ・ストロップからタイムリースリーベースを放ち、ついに同点。そして8回裏、この回先頭のグランダーソンがライトへ通算300号となる7号ソロを放つなど、メッツが3点を勝ち越して試合を決めた。メッツは先発ハービーが4回4失点で降板したものの、4人のリリーバーが5回を無失点に抑えて勝利に大きく貢献。一方、カブスは先発マイク・モンゴメリーが5回3失点(自責点2)と試合を作ったが、3人のリリーバー全員が失点し、3回6失点と試合を壊してしまった。


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