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【戦評】「遅れてきた大砲」デービッドソンが4試合連発!

2017.6.16 12:13 Friday

 「ベースボール・アメリカ」のプロスペクト・ランキングTOP100に4度、名を連ねたことのある元有望株が開花のときを迎えている。2009年ドラフト全体35位指名でプロ入りしたマット・デービッドソン(ホワイトソックス)が、チームでは4年ぶりとなる4試合連続本塁打を記録。マイナー通算133本塁打の長打力をメジャーの舞台でも発揮し始めている。

 「一生懸命やってきた成果が出ているよ。2週間ほど調子が良くなかったんだけど、4試合連続で良い試合を送れている。良い時期と悪い時期があるのは理解しているし、それを乗り越えていくのも楽しいよね」とデービッドソンは初の本格的なメジャー生活に充実感を滲ませる。4試合連続本塁打のうち3本はソロだが、一昨日の試合で放った一発はキャリア初の満塁本塁打だった。

 これでチームトップを走る本塁打数は14まで増えた。ホゼ・アブレイユ、トッド・フレイジャー(ともに10本塁打)といった強打者を上回るペースで本塁打を量産しているのだ。「彼は素晴らしいよ」とリック・レンテリア監督も予想外の戦力の出現に満足している様子。「彼は自分が打てる球だけをしっかり打とうとしている。特定のゾーンに狙いを定めて、自分にできることだけをやろうとしているんだ」

 4試合連続本塁打はチームでは2013年のアレックス・リオス以来4年ぶりだが、同一カード4連戦での4戦連発となると2010年のポール・コナーコまで遡る。もし次の試合でも本塁打を打てば、チームでは2012年のA.J.ピアジンスキー以来7人目(8度目)の快挙となる。「選手としてまだ成長中だよ」と謙虚に語るデービッドソンだが、その長打力がチームに欠かせないものになりつつあることだけは間違いなさそうだ。

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