【戦評】好投ベリオスを女房役ジメネスが援護
2017.6.16 12:46 Friday

5月中旬のメジャー昇格以来好投を続けるホゼ・ベリオスを、クリス・ジメネスがキャリア初の1試合2本塁打で援護。ツインズがバッテリーの活躍でマリナーズに快勝した。
ベリオスは8回5安打6奪三振2失点の好投で今季6勝目(1敗)。防御率は2.74まで向上した。7回までに94球を投げていたが、8回のマウンドにも上がり、マリナーズ打線を三者凡退に抑えて自己最長となる8イニングを投げ切った(108球も自己最多)。「ベリオスはしっかり8回を投げ切ってくれた。明日から3日間で4試合を戦わないといけないから、ブルペンは本当に大助かりだよ」とポール・モリター監督はベリオスの好投を絶賛した。
そんなベリオスを打線もしっかり援護。初回に7号先制ツーランを放ったエドゥアルド・エスコバーは3安打2打点の活躍を見せ、これで直近8試合は31打数18安打(打率.581)と絶好調だ。さらにベリオスの女房役ジメネスも初回に2号スリーランを放ってリードを5点に広げると、3回裏にも3号ソロを放ち、キャリア初となる1試合2本塁打を記録。今季すでに5試合(!)に登板するなど、大量ビハインド時の敗戦処理役としてもチームに貢献する2番手捕手が、好投を続ける若き右腕にこれ以上ない援護をプレゼントした。
再建期にあるツインズの躍進を開幕前に予想する者は少なかった。しかし現在、ツインズは優勝候補インディアンスを差し置いてア・リーグ中部地区の首位を走っている。24歳の主砲ミゲル・サノー、23歳の右腕ベリオスら若手選手の活躍がチームの躍進を牽引していることは間違いないが、ジメネスのような「縁の下の力持ち」がチームを支えていることも忘れてはいけないだろう。