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【戦評】アスレチックスがヤンキース4連戦をスイープ

2017.6.19 14:23 Monday

 戦前の予想通りにア・リーグ西部地区の最下位に沈んでいるアスレチックスが、対ヤンキース4連戦をまさかのスイープ。1968年のオークランド移転以降、ヤンキースとの4連戦が28回あった中で、スイープしたのは3度目(2012年7月19~22日以来5年ぶり)となった。

 アスレチックス先発のジャーレル・コットンは、2本塁打を浴びるなど決して素晴らしいと言える内容ではなかったが、6.1回3失点でクオリティ・スタートを達成し、先発の役割をしっかりと果たした。一方の打線は、3回裏一死から9番ジョシュ・フェグリーにチーム初安打が飛び出すと、1番マット・ジョイス、2番チャド・ピンダーが連続二塁打を放って2-2の同点に。さらに二死後、4番クリス・デービスがチーム単独トップとなる18号ツーランをセンターへ叩き込み、ヤンキースを突き放した。

 「良い気分だよ。相手は素晴らしいチームだし、強打者がたくさんいる。俺たちはしっかり戦うだけだった。俺たちが易しい相手ではないことを証明できたんじゃないかな」と決勝弾を放ったデービスは誇らしげに語った。アスレチックスのボブ・メルビン監督も「3連戦をスイープするのも大変なのに、ましてや4連戦なんてもっと大変だよ。このシリーズでは全員がチームに貢献してくれた。とても満足しているよ」と強豪相手に一歩も引かず、チーム一丸となって戦った選手たちを称賛した。

 アスレチックスはホームでの4連勝により、今季のホーム成績を22勝13敗へと向上させた。現時点でリーグ最低勝率であり、「勝負モード」のチームでないとはいえ、ワイルドカード圏内まではまだ4.5ゲーム差。今回のヤンキース4連戦のような戦いができるのであれば十分にチャンスはある。ただし、上位との差を詰めていくためには、9勝25敗という敵地での成績を向上させる必要があるだろう。「マネー・ボール」でおなじみのビリー・ビーン副社長がどのような未来を思い描いているのか。久しぶりにアスレチックスがポストシーズン進出争いを面白くしてくれるかもしれない。

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