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フィスターが契約破棄権を行使し再びFAに

2017.6.22 11:01 Thursday

 エンゼルスは日本時間5月21日にマイナー契約を結んだダグ・フィスターから契約破棄の申し入れがあり、日本時間6月21日に同投手をリリース(解雇)したことを発表した。

 5度の2桁勝利を含むメジャー通算77勝の実績を誇り、昨季はアストロズで12勝13敗、防御率4.64の成績を残したフィスター。昨季終了後にFAとなり、新たな所属先を探したものの、なかなか新天地が決まらず、ギャレット・リチャーズとタイラー・スキャッグスの故障離脱によって先発投手陣が手薄となっていたエンゼルスと先月マイナー契約を結んだばかりだった。

 エンゼルスとフィスターの契約には、契約から1ヶ月後にあたる日本時間6月21日までにメジャーに昇格できなかった場合にリリースを要求できるオプトアウト権(契約破棄権)が含まれており、メジャーでの登板機会が得られないと判断したフィスター側がこの権利を行使し、再びFAとなることを要求したようだ。

 エンゼルス加入後のフィスターはAAA級で3試合に先発し、1勝0敗、防御率4.02という成績。日本時間6月18日にマット・シューメイカーが故障者リスト入りし、先発ローテーションに欠員が生じたものの、エンゼルスはフィスターではなく、新人右腕のパーカー・ブライドウェルに登板機会を与えることを決断した。さらに、スキャッグスがオールスター前に復帰できる見込みとなっており、フィスターは必ずしもエンゼルスにとって必要な存在ではなくなっていた。「ビリー・エプラーGMは様々なシナリオを検討した。そして、これが行くべき道だと判断したんだ」とマイク・ソーシア監督は語る。

 エプラーGMによると、エンゼルスはフィスターをAAA級の一員としてチームにキープしておくことも検討していたが、フィスター側がFAになることを希望したため、今回の決断に至ったようだ。「彼はすぐにメジャーで投げられると感じているようだ。契約上、これは彼の権利だからね。彼は権利を行使しただけだよ」

 実績があるとはいえ、今季メジャーで1試合も投げていないフィスターをポストシーズン進出に向けての戦力補強として獲得するのはリスクが高い。フィスターの新天地はどこになるのか。今後の動きに注目だ。


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