【戦評】ハメルズ 復帰戦は5回途中7失点ノックアウト
2017.6.27 16:39 Tuesday

右腹斜筋痛による故障者リスト入りから約2ヶ月ぶりに戦列復帰したコール・ハメルズ(レンジャーズ)。4回までに大量9点の援護をもらったにもかかわらず、先発の役割を果たすことができなかった。
昨季あたりから制球に苦しむ場面が頻繁に見られるようになったハメルズ。それは数字にもハッキリと表れており、デビューから2015年までの10シーズンで2.30だった与四球率が昨季は3.45まで悪化していた。そして、この試合でも1回裏先頭から2者連続で四球を与えるなど、制球に苦しむ場面が目についた。
「リズムに乗ることができなかった」とハメルズは5回途中7失点でノックアウトされた復帰戦を振り返った。「試合の早い段階で(球審の)ストライクゾーンを見抜くことができていれば良かったけど、できなかった。(投手が)そういう状況に陥ると、打者は真ん中付近のボールだけに絞って振ることができてしまうからね」
三者凡退に抑えたイニングは一度もなし。カウントを悪くしてはヒットを打たれる、の繰り返しで、5回裏一死から7番ロニー・チゼンホールにタイムリーを浴びたところで交代を告げられた。代わったダリオ・アルバレスがハメルズの残した走者3人を全て生還させてしまい、ハメルズには7失点が記録された。
2桁勝利8度の実績を誇るハメルズの戦列復帰はレンジャーズにとってアストロズ追撃のための後押しとなるはずだった。しかし、昨季から続く制球難は一向に改善の兆しを見せず、先発ローテーションの1番手や2番手を任せられるような状態ではない。今後もこのようなピッチングが続くようであれば、ポストシーズン進出に向けてのレンジャーズの戦いは限りなく厳しいものになると言わざるを得ないだろう。
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