【戦評】マリナーズ 守護神の乱調で逆転負け
2017.6.29 14:32 Thursday

日本時間6月19日からの6連勝で一時は貯金を2まで増やしたものの、そこからの3連敗で再び借金生活となったマリナーズ。両リーグ最低勝率のフィリーズ相手に連敗は避けたいところだったが、昨日の試合で0.2回4失点の大炎上となった守護神エドウィン・ディアスがリードを守ることができなかった。
フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)とマーク・ライターJr.(フィリーズ)の両先発で始まったこの試合。1回裏にマリナーズが4番ネルソン・クルーズのタイムリーで先制すると、フィリーズは3回表に9番タイ・ケリーの1号ツーランなどで3点をあげて逆転に成功する。しかし、マリナーズは4回裏に5番カイル・シーガーの9号ソロと7番ダニー・バレンシアの8号ソロで同点に追い付くと、5回裏には3番ロビンソン・カノーに14号ソロが飛び出し、本塁打攻勢で逆転。その後は両軍の投手陣が踏ん張り、マリナーズが4-3と1点をリードした状況で最終回を迎えた。
ここでマリナーズのスコット・サービス監督は守護神ディアスを迷わず投入。前日の乱調があったにもかかわらず、守護神への信頼は変わっていなかった。ところが、ディアスは9回表の先頭打者、4番トミー・ジョセフにカウント3-2からの速球をレフトスタンドへ運ばれ、あっという間に同点に追い付かれてしまう。さらに、二死から7番キャメロン・パーキンスを歩かせ、まさかのボークで二死二塁。そして、8番アンドリュー・ナップにライトへのヒットを浴び、勝ち越し点を献上してしまった。
「1点差の9回にエドウィン・ディアスが投げていれば、たいていの場合は安心するだろう。今日はたまたまピッチングが良くなかっただけだよ」とサービス監督はディアスをかばったが、昨日は自身のエラーから崩れて4失点、今日は先頭打者に同点弾を浴び、ボーク後に決勝点を献上と、投球内容は決して褒められたものではない。登板間隔が空いたことを指摘する声もあるが、「100%準備はできていた」とディアス自身はその影響を否定する。「いくつか失投があった。失投をすれば打たれるのは当然だよ」
サービス監督はクローザー交代を否定したが、ディアスが本来のピッチングを取り戻せないようだと、ワイルドカード獲得に向けての戦いは厳しいものになりそうだ。
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