【戦評】黄載鈞(ファン・ジェギュン)デビュー戦で決勝弾!
2017.6.29 15:37 Thursday

今年1月にマイナー契約でジャイアンツに加入した韓国人内野手の黄載鈞(ファン・ジェギュン)。開幕からAAA級でのプレイが続いていたが、契約上の都合もあって日本時間6月29日にメジャー昇格。昨季韓国球界で打率.335、27本塁打、113打点、25盗塁をマークした大型内野手が、デビュー戦で早速輝きを放った。
日本時間6月29日のロッキーズ戦、ブルース・ボウチー監督はファンを「5番・三塁」でスタメン起用した。2回裏のメジャー初打席は5球目のスライダーを打って三塁ゴロに倒れ、一死一、三塁のチャンスで回ってきた4回裏の第2打席も投手ゴロに終わったものの、メジャー初打点を記録。続く6番ニック・ハンドリーが3号ツーランを放って逆転に成功したジャイアンツだったが、6回表にロッキーズの新人マイク・トーチマンにメジャー初安打初打点となるタイムリーを浴びて同点に追い付かれてしまう。
ファンの第3打席は3-3の同点に追い付かれた直後の6回裏、二死走者なしの場面で回ってきた。カウント2-0からの3球目、真ん中付近に甘く入ったチェンジアップを逃さなかった。打った瞬間それと確信した打球は左中間スタンド中段へ飛び込む勝ち越し弾。開幕からAAA級でメジャー昇格の日を待ち続けた男が、デビュー戦で最高の仕事をやってのけた。
「我々は皆、彼が経験してきたこと、そしてここに来るために韓国を去ったということを知っているよ。彼は夢を叶え、大きなホームランを打ったんだ」とボウチー監督。ファン自身も「本当に信じられない。これまでにもいくつもの素晴らしい経験をしてきたけど、まだ信じられないよ。どんなに特別か、言葉では言い表せないね」と興奮を隠しきれない様子だった。
8回裏にも1点を追加したジャイアンツは先発のタイ・ブラック以下、4投手の継投でリードを守り抜き、ロッキーズ3連戦をスイープ。守護神マーク・マランソンが今季2度目の故障者リスト入りとなるなど、明るい話題の少ない今季のジャイアンツだが、ファンの活躍が数少ない光明となるかもしれない。なお、地区最下位のジャイアンツにスイープを喫したロッキーズはこれで8連敗となった。
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