【戦評】今月絶好調のクルーバー 12奪三振の快投
2017.6.30 16:09 Friday

日本時間6月2日に戦列復帰して以降、見事なパフォーマンスを続けているコリー・クルーバー(インディアンス)が、日本時間6月30日のレンジャーズ戦でも圧巻のピッチングを見せた。これで6月は6先発で4勝0敗、防御率1.26。43イニングで64三振を奪い、被打率.150、WHIP0.67という圧倒的な内容で、月間MVPをほぼ手中に収めたと言っても過言ではないだろう。
「彼は凄まじかったね」とテリー・フランコーナ監督もエースの好投を絶賛した。「彼の努力の成果だと思うよ。決して運によるものではない。素晴らしいよ。我々はこれを必要としていたんだ」
初回にノマー・マザーラに11号先制ソロを浴びはしたものの、レンジャーズ打線に連打を許さず、8イニングを投げて打たれたヒットは僅か3本。カルロス・ゴメスからの3三振を筆頭に7人の打者から計12三振を奪い、これで4試合連続の2桁奪三振となった。なお、通算1041奪三振はルイス・ティアントと並んで球団史上10位タイの数字となっている。
クルーバーを援護したい打線は、3回裏にフランシスコ・リンドーアの内野ゴロと相手先発アンドリュー・キャッシュナーの暴投で逆転。さらに、6回裏にはエドウィン・エンカーナシオンのタイムリーとロニー・チゼンホールの2点タイムリーツーベースで3点を追加し、エースに十分な援護点をプレゼントした。
昨季リーグ優勝のチームに大砲エンカーナシオンが加わり、決してレベルが高くないア・リーグ中部地区で独走もあり得るのではないかと言われていたインディアンスだが、ここまでは開幕前の予想とは違う展開になっている。しかし、クルーバーという確実に勝利を計算できる大黒柱が確立した今、快進撃を開始する準備は整ったと言ってもいいだろう。6月が終わりを迎え、レギュラーシーズン後半の3ヶ月を迎えるメジャーリーグ。いよいよ「本命」の快進撃が幕を開けるかもしれない。
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