【戦評】緊迫の投手戦 レイバーンがサヨナラ打
2017.7.4 16:37 Tuesday

2番マイケル・テイラーの先制弾(8回裏)、代打カーティス・グランダーソンの同点弾(9回表)、途中出場の1番ライアン・レイバーンのサヨナラ打(9回裏)と終盤に大きく動いた日本時間7月4日のナショナルズ対メッツの一戦。その劇的な試合展開を演出したのは、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)とスティーブン・マッツ(メッツ)の白熱した投げ合いだった。
ストラスバーグが1番ホゼ・レイエスと2番アズドゥルバル・カブレラから連続三振を奪う好スタートを切ると、マッツは無死一、二塁のピンチから3番ブライス・ハーパーを見逃し三振、4番ライアン・ジマーマンを三塁への併殺打に打ち取って無失点。初回はお互いに走者を出しながらも無失点に抑え、これから始まる投手戦を予感させた。
マッツは2回裏にもエラー絡みで二死一、二塁のピンチを背負ったものの、9番ストラスバーグをライトフライに抑えてピンチを脱出。その後は強打のナショナルズ打線に連打すら許さず、今季最長タイとなる7イニングを投げて4安打無失点という見事なピッチングを披露した。
一方のストラスバーグは4回表に3四球で二死満塁のピンチを作ってしまったが、7番トラビス・ダーノウを見逃し三振に抑えて無失点。5回以降は打者9人をパーフェクトに抑え、7イニングを投げて打たれたヒットはわずか2本。こちらも無失点の好投で、試合は0-0のまま8回に突入した。
8回以降は両軍のブルペン陣が自分の役割を果たせず、前述のように点の取り合いとなる。最後はレイバーンがレフト前に落ちるサヨナラタイムリーを放って試合終了。ストラスバーグとマッツの好投によりロースコアの接戦となった一戦を、地力に勝るナショナルズがなんとか制した。
「とても楽しかったよ。彼(=ストラスバーグ)は素晴らしい投手だし、今日も素晴らしいピッチングをしていた。彼みたいな投手と投げ合うときは常に緊張感を保たなければならないんだ」とマッツはストラスバーグとの投げ合いを振り返った。試合には敗れたものの、リーグ有数の好投手に一歩も引けを取らない好投を披露し、その顔には充実感が溢れていた。
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