【戦評】アーチャーが古巣相手に投打で奮闘 レイズ逃げ切り
2017.7.5 16:14 Wednesday

2011年1月にカブスからレイズへトレードされたクリス・アーチャーが、マイナー時代に2年間在籍した古巣カブスと3年ぶり2度目の対戦。投げてはクオリティ・スタート、打ってはメジャー初安打&初打点の活躍で、今季7勝目(5敗)をマークした。
レイズが前回リグリー・フィールドで試合を戦ったのは2014年。当時は現カブス監督のジョー・マドンがレイズの監督を務めていた。アーチャーはそのときの3連戦の初戦に先発し、勝敗はつかなかったものの、6回2失点(自責点1)と好投。それ以来のカブス戦での先発となった。
1番ジョン・ジェイから空振り三振を奪い、三者凡退と上々の立ち上がりとなったアーチャーだったが、2回裏に5番イアン・ハップにライトへのスリーベースを打たれると、続く6番ジェイソン・ヘイワードにライトへのタイムリーを浴び、1点を先制されてしまう。
しかし、レイズ打線は直後の3回表に3番エバン・ロンゴリアの犠牲フライですぐさま同点に追い付き、4回表には6番ティム・ベッカムの11号ツーランで勝ち越し。さらに無死一、二塁のチャンスを作ると、9番アーチャーがバスターでセンター前へ弾き返し、1点を追加。続く1番スティーブン・スーザJr.にも2点タイムリーツーベースが飛び出し、レイズはこの回一挙5点を勝ち越した。
アーチャーは5回裏に2本のタイムリーを浴びて2点を返されたものの、6回裏は無死一、二塁から圧巻の三者連続三振。球数が116球に達したため、この回限りで降板となったが、6回8奪三振3失点と先発の役割をしっかり果たした。
9回裏にクローザーのアレックス・コロメイが2点を失い、6-5と1点差まで追い上げられたが、最後は6番ヘイワードをレフトフライに打ち取って試合終了。アーチャーは古巣カブス相手に初勝利をマークし、レイズにとってもマドン監督率いるカブスに初勝利となった。
「僕たちは文字通り、最後の1球まで戦ったよ。僕たちは勝ったんだ。綺麗な形ではなかったけど、とにかく勝ったんだ。それが一番大事なんだよ。僕たちには勝利が必要だったし、今日は僕たちが勝ったんだよ」とアーチャーは最後までもつれた接戦を制し、チームの勝利を喜んでいた。「6回の無死一、二塁をよく抑えたよね。アーチャーにとって重要なイニングだったんじゃないかな」とケビン・キャッシュ監督は無死一、二塁から三者連続三振を奪った6回裏を試合のターニングポイントに挙げた。
エースの投打にわたる活躍もあり、2位ヤンキースに1.5ゲーム差と迫ったレイズ。4年ぶりのポストシーズン進出、そして7年ぶりの地区優勝に向けて、アーチャーにはさらなる活躍を期待したい。
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