【戦評】トレード市場の注目株・グレイが6回2失点の好投
2017.7.6 16:09 Thursday

トレード・デッドラインでの放出が噂されるソニー・グレイが過去2先発に続いて安定したピッチングを見せ、自身のトレード・バリューを向上させるとともに、今季4勝目(4敗)をマークした。
「今は自分がやりたいことをできているような気がするよ」とグレイは自身の状態の良さを実感している。日本時間6月26日のホワイトソックス戦は7回2失点(自責点1)の好投で今季3勝目を挙げ、前回登板の同7月1日のブレーブス戦では負け投手になったものの、8回1失点という今季最高のピッチングを披露。そしてこの試合でも5回表にマット・デービッドソンに18号ツーランを浴びたことを除けば、ほぼ完璧なピッチングを見せた。「調子が良いときは、こういうピッチングができるんだよ。気持ちいいね」
エース右腕の好投に呼応するかのように、打線もラジェイ・デービスの4盗塁を含む2本塁打&6盗塁と大技・小技を絡めた、効果的な攻撃を展開した。「ラジェイが出塁すれば、彼はリーグで最も優秀な男の一人だからね。投手は走者を警戒してクイック気味に投げないといけないし」とボブ・メルビン監督もR.デービスの働きを絶賛。1試合6盗塁は7盗塁を記録した2011年8月6日以来、チーム6年ぶりのことだった。
4番手ショーン・ドゥーリトルがトッド・フレイジャーに浴びた16号ツーランは余計だったが、リリーフ陣も3回7奪三振の好投。ベテラン二塁手のジェッド・ラウリーが3安打2打点と打線を牽引し、スティーブン・ボート放出後に正捕手格となったブルース・マックスウェルも打率.291と好調を維持している。
トレード・デッドラインにおけるグレイの動向は不透明だが、アスレチックスとしては少なくとも2019年まで保有できるグレイを無理に放出する必要はない。グレイが残留し、若手選手が順調に成長すれば、ここ数年低迷が続くアスレチックスは久しぶりに面白いチームになりそうだ。
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