フューチャーズ・ゲーム 今年は米国選抜が勝利
2017.7.10 10:30 Monday
日本時間7月10日、各球団の若手有望株が集結するフューチャーズ・ゲームがマーリンズ・パークにて開催された。球界トップクラスの若手有望株が集まるこのイベントは1999年に始まり、今年で19回目。昨年はヨアン・モンカダ(当時レッドソックス、現ホワイトソックス)の活躍もあって世界選抜が7年ぶりの勝利を挙げたが、今年はブレント・ハニーウェル(レイズ)の好投もあり、米国選抜が勝利した(通算成績は米国選抜12勝、世界選抜7勝)。
最終的には7-6と1点差ゲームになったこの試合だが、試合序盤から米国選抜が世界選抜を圧倒する展開となった。米国選抜の先発ハニーウェルは自慢のスクリューボールが冴えわたり、2イニングを投げて打たれたヒットはラファエル・ディバース(レッドソックス)に打たれた1本だけ。3つの空振り三振を含む4奪三振を記録し、球界屈指の若手有望株が居並ぶ世界選抜打線に得点を与えなかった。
米国選抜は1回裏にニック・センゼル(レッズ)のタイムリーで1点を先制すると、2回裏にはチャンス・シスコ(オリオールズ)のタイムリースリーベースとブレンダン・ロジャース(ロッキーズ)の犠牲フライで2点を追加。さらに3回裏にカイル・タッカー(アストロズ)のタイムリーツーベースで1点、4回裏にルイス・ブリンソン(ブリュワーズ)とデレク・フィッシャー(アストロズ)の連続タイムリーツーベースで3点を追加し、4回終了時点で大量7点をリードした。
しかし、世界選抜も黙ってはいない。5回表にジョシュ・ネイラー(パドレス)がタイムリーを放って反撃の狼煙をあげると、6回表に2点、7回表に1点を返し、4-7と3点差に迫る。8回表こそジミー・ハーゲット(レッズ)に三者凡退に抑えられたものの、9回表二死からヨルダン・アルバレス(アストロズ)とトマス・ニドー(メッツ)に連続タイムリーが飛び出してついに1点差。しかし、最後はマウリシオ・デュボン(ブリュワーズ)が三塁ゴロに倒れ、試合終了となった。
MVP(ラリー・ドビー賞)は米国選抜の先発を務め、2回4奪三振無失点の好投で勝利投手となったハニーウェルが受賞。フューチャーズ・ゲーム19年目にして初めて投手がMVPを受賞した。「今まで自分が成し遂げてきたことのなかで、最も素晴らしいことだよ。MVPを受賞できるなんて思っていなかったからね。先発のマウンドに立たせてくれたことに感謝したい。本当に、本当に、先発したかったんだ」とハニーウェル。
フューチャーズ・ゲームに出場した選手の中にはすでにメジャー昇格を果たしている選手やメジャー昇格が間近に迫っている選手もいる。彼らの後半戦での活躍がポストシーズン争いの行方を左右する可能性も十分にある。若手有望株たちの今後の活躍にも注目だ。
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