【戦評】アストロズ打線が止まらない リーグ60勝一番乗り
2017.7.10 11:35 Monday

「今日は大爆発だったね」とアストロズのA.J.ヒンチ監督は語ったが、「今日も」の間違いではないだろうか。アストロズが前半戦最後の6連戦で4度目となる2桁得点を記録し、ドジャースに次いで今季2球団目、ア・リーグでは最速となる60勝に到達して前半戦を終えた。
途中出場の青木宣親を含む出場10選手で、無安打に終わったのはカルロス・ベルトランだけ。打点がなかったのもベルトランを含む3人だけであり、「どこからでも点が取れるアストロズ打線」を印象付けた試合となったが、特に2番ホゼ・アルトゥーベ、3番カルロス・コレア、4番エバン・ギャティスの3人が合計14打数9安打12打点という驚異の打棒を見せつけた。
7月の打率が.516(31打数16安打)という驚異的な数字になっているアルトゥーベは1913年以降9人目となる5試合連続3安打以上をマーク。1976年のジョージ・ブレット(ロイヤルズ)以来41年ぶりの快挙となった。
2本塁打を含む4安打5打点の大活躍を見せたコレアは今季20本塁打となり、早くも昨季の数字に並んだ。4月は打率.233と出遅れたものの、5月に月間MVPを受賞するなどエンジン全開。7月は出場7試合で打率.500(28打数14安打)、4本塁打、12打点と5月を上回る猛打を発揮している。
昨季32本塁打を放ちながらも、今季は「準レギュラー」のような扱いとなっているギャティス。しかし、そのなかでも腐ることなく、打率.284、OPS.832としっかり結果を残している。この試合では6回表に8号スリーランを放つなど、2安打4打点の活躍を見せた。
7月のチーム成績は打率.350、OPS1.078、1試合平均得点9.75と、まさに規格外。打線がまさに絶好調の時期にオールスター・ブレイクに突入してしまうのは少し残念だが、後半戦も30球団断トツの得点力を誇る強力打線がチームの快進撃を牽引していくことだろう。3選手が先発出場するオールスター・ゲームでも「アストロズ旋風」に期待したい。
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