【戦評】エンゼルス完封リレー ダルビッシュの力投実らず
2017.7.10 15:05 Monday

アルバート・プーホルスの13号先制ソロなどでレンジャーズ先発のダルビッシュ有から2点を奪ったエンゼルスが、9回表にも1点を追加し、4投手による完封リレーで3-0の快勝。被スイープを回避し、借金2とはいえワイルドカード圏内まで3ゲーム差となる地区2位で前半戦を終えた。
1回表、プーホルスは真ん中付近に甘く入ったカーブを逃さず捉え、通算604号となる先制弾を左中間へ叩き込んだ。「彼(=プーホルス)はカーブを打っていないというデータがあった。どのカウントでもカーブを投げられるとデータは示していた。カウント1-1から僕はカーブを投げた。それを彼はしっかり捉えたんだ」とダルビッシュは決勝弾となったプーホルスの一発を振り返った。
5回表には二死二、三塁からフアン・グラテロルに犠牲フライを打たれて2点目を献上。8回表に一死二、三塁のピンチを作ったところで降板となった。
今日のダルビッシュは7.1イニングを投げて3安打、6奪三振、4四球、2失点という内容。四球がやや多く、奪三振の数もあまり増えなかったが、要所をしっかり締め、エンゼルス打線に思うような攻撃をさせなかった。それだけに、いずれも真ん中付近の変化球を打たれたプーホルスの先制弾とグラテロルの犠牲フライが勿体なかった。
ダルビッシュを援護したいレンジャーズ打線だったが、エンゼルス投手陣の前にわずか2安打と沈黙。エンゼルス先発のJCラミレスは5四球を与えながらも2度のゲッツーなどでピンチを未然に防ぎ、レンジャーズ打線に付け入る隙を与えなかった。7回以降はデービッド・ヘルナンデス、キャム・ベドロージアン、バド・ノリスが無失点リレー。「相手の投手陣はとても良かった。僕たちに対して良いピッチングをした。残念なことに、ダルビッシュに援護点をプレゼントすることはできなかった」とエルビス・アンドルースはエンゼルス投手陣の好投にお手上げといった様子だった。
エンゼルス(45勝47敗)とレンジャーズ(43勝45敗)はともに借金2で前半戦を終了。前半戦を負け越しで終えてワイルドカードを獲得したチームは過去に1チーム(1995年のヤンキース)しかなく、両チームは史上2チーム目を目指して後半戦に臨むことになる。特にエンゼルスは後半戦からマイク・トラウトが復帰してくるだけに、まだワイルドカード獲得のチャンスは十分。移籍も噂されるダルビッシュの動向も含め、両チームの今後に注目だ。
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