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アストロズがソニー・グレイ獲得に向けて交渉中

2017.7.21 11:52 Friday

 アストロズは昨オフからホワイトソックスとトレード交渉を続けてきた。しかし、ホワイトソックスは今月に入ってホゼ・キンターナをカブス、デービッド・ロバートソンらをヤンキースへ放出。それを受けてアストロズは現在、アスレチックスとのトレード交渉を本格化させているようだ。

 アストロズのジェフ・ルーノウGMは先発陣・ブルペン陣の戦力アップを目指している。ところが、キンターナやロバートソンの移籍先が決定した今、アストロズが獲得可能な選手の選択肢は徐々に限られつつある。

 現在のアストロズのメインターゲットはアスレチックスのエース右腕ソニー・グレイだ。今季は右肩痛で出遅れ、5月は防御率4.72と安定感を欠いたグレイだが、6月以降の9先発では7度のクオリティ・スタートを達成し、4勝2敗、防御率3.02と安定したピッチング。昨季(5勝11敗、防御率5.69)の不振を脱して本来の姿を取り戻したと言っても過言ではなく、アスレチックスにとってはグレイの価値が再び上昇した今がまさに「売り時」となっている。グレイにはアストロズのほか、ドジャース、カブス、ブリュワーズなども興味を示していると報じられており、アスレチックスのビリー・ビーン球団副社長を満足させられるパッケージを提示したチームが獲得に成功することになるだろう。

 その点では、アストロズは理想的な交渉相手だと言える。MLB Pipelineのプロスペクト・ランキングTOP100にはフランシス・マルテスをはじめとしてアストロズの選手が6人もランクインしており、アストロズはグレイの交換要員に相応しい若手有望株を多数抱えている。

 また、アストロズはタイガースのジャスティン・バーランダーとジャスティン・ウィルソンの獲得も検討しているようだ。しかし、バーランダーは全球団に対するトレード拒否権を持っており、トレード成立にはバーランダー自身の承諾が必要。また、2018年と2019年のバーランダーの年俸は2800万ドルとなっており、タイガース側がある程度の金額を負担する必要が出てくるだろう。こうした理由からバーランダーのトレードは現実的ではないと指摘する声も多い。

 エース左腕ダラス・カイケルの復帰まで、アストロズはランス・マカラーズJr.、チャーリー・モートン、マイク・ファイアーズ、ブラッド・ピーコック、ジョー・マスグローブの5人で先発ローテーションを形成することになる。すでにコリン・マクヒューの戦列復帰が決まっており、ここにカイケルが復帰してグレイが加われば、メジャー有数の先発ローテーションが完成する。アストロズのグレイ獲得は実現するのか。今後の動向に注目だ。


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