【戦評】首位ブリュワーズをスイープ パイレーツ5割復帰
2017.7.21 15:59 Friday

首位ブリュワーズをカブスとカージナルスが追う展開かと思われたナ・リーグ中部地区に、思わぬ伏兵が現れた。前半戦を地区4位で終えたパイレーツが首位ブリュワーズとの4連戦をスイープして5連勝。最近13試合で11勝と絶好調で、およそ3ヶ月ぶりに勝率を5割に戻し、2位カブスまで2ゲーム差、首位ブリュワーズまで3ゲーム差に迫った。
「俺たちは決して諦めない。これはゲームなんだ。何が起こるかなんてわからないんだよ」とアンドリュー・マカッチェンは語った。「俺が打率.200だったのはそんなに前の話じゃない。誰にも結果はわからない。俺たちはチームメイトを信じて、前を向いて、前進していくしかないんだ」
ブリュワーズに逆転を許した直後の4回裏、パイレーツはグレゴリー・ポランコの9号ソロで同点に追い付いた。さらに5回裏にはジョシュ・ハリソンとマカッチェンにタイムリーが飛び出して2点を勝ち越し。6回途中2失点のジェイムソン・タイオンのあとをウェイド・ルブラン、ダニエル・ハドソン、フアン・ニカシオが無失点で繋ぎ、最後は防御率0点台のクローザー、フェリペ・リベロが締めくくった。
「選手たちは1試合1試合を大切に、コツコツと戦っているよ」とクリント・ハードル監督。「勝率5割以下で地区優勝なんてできない。これからはより良い戦いをしていかないといけないね」と5割復帰にも気を緩めず、今後の戦いを見据えていたが、「我々は正しい方向へ向かっているよ。我々は良い野球ができている」とチームの状態に手応えを感じている様子だった。
80試合の出場停止処分期間を終えたスターリング・マーテイが復帰し、ようやく役者が揃った感のあるパイレーツ。ブリュワーズに失速の気配が漂う中、ナ・リーグ中部地区の優勝争いはますます面白くなりそうだ。
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