【戦評】オリオールズ ハメルズを攻略して4連戦スイープ
2017.7.21 16:27 Friday

先発のウェイド・マイリーが5回までに5点を失う苦しい展開となったオリオールズだが、レンジャーズのエース左腕コール・ハメルズを攻略して逆転勝ち。レンジャーズ4連戦をスイープし、ワイルドカード圏内との3.5ゲーム差をキープした。
マイリーがマイク・ナポリに21号スリーランを浴びて4点ビハインドとなった直後の5回裏、オリオールズはアダム・ジョーンズの17号ツーランとマーク・トランボの16号ソロで1点差に迫る。続く6回裏には一死からの3連打で同点に追い付いてハメルズをノックアウトし、代わったジェレミー・ジェフレスからジョーンズがタイムリー二塁打を放って勝ち越しに成功。さらにジョナサン・スコープにも2点タイムリーが飛び出し、レンジャーズを突き放した。
最終回にクローザーのザック・ブリットンが2点を失って9-7と2点差に迫られたものの、最後はエルビス・アンドルースをライトフライに打ち取って試合終了。ワイルドカード争いで似たような位置につけるチーム同士の対決を制し、4連戦スイープを完成させた。
ハメルズは21イニング連続無失点&今季9先発負けなしを継続したままこの試合に突入したが、オリオールズ打線に3本塁打を浴びて7失点でノックアウト。連続無失点は今季ア・リーグ最長の24イニングで終了し、今季初黒星を喫した。「僕にはやらなきゃいけない仕事があったけど、今夜はそれをできなかった。とても落胆しているよ」とハメルズはガックリと肩を落とした。
オリオールズのバック・ショウォルター監督は、ハメルズをノックアウトしたうえでの逆転勝ちについて「5月の途中まで好位置につけていたときのような感じだったね。願わくば、これがチームの復調のサインだといいんだけど」と語った。ポストシーズン進出を諦め、ブリットン、ブラッド・ブロックらブルペン陣の放出に動くのではないかという報道も出ているオリオールズだが、ワイルドカード圏内まではまだ3.5ゲーム差。7月末のトレード期限までの戦いぶりによっては、チームの方針がガラリと変わる可能性もある。ショウォルター監督が語ったように、このレンジャーズ4連戦がオリオールズにとって復調のきっかけとなるかもしれない。
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