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レンジャーズ ダルビッシュ放出に慎重な姿勢

2017.7.25 10:27 Tuesday

 7月末のトレード期限まで残り1週間となった。カブスのホゼ・キンターナ獲得でトレード戦線の幕が開け、ヤンキースがトッド・フレイジャー、デービッド・ロバートソンらを獲得するなど、すでに何件ものトレードが成立している。レンジャーズのダルビッシュ有もトレード市場における注目株の一人だが、レンジャーズはダルビッシュ放出に対して慎重な姿勢を崩していない。

 レンジャーズは現在、98試合を消化して48勝50敗でア・リーグ西部地区の4位。地区優勝はほぼ絶望的となっているものの、ワイルドカード圏内まで2.5ゲーム差につけており、まだポストシーズン進出の可能性は十分に残されている。このことがレンジャーズをダルビッシュのトレード回避へ向かわせているようだ。

 他球団が極めて魅力的な交換要員をレンジャーズに提示するか、あるいはレンジャーズがこの1週間でワイルドカード争いから完全に脱落してしまうようなことがなければ、レンジャーズがダルビッシュを7月末までに放出することはないと見られている。クレイトン・カーショウが4~6週間ほど離脱することになったドジャースのほか、カブス、ヤンキース、アストロズなどポストシーズン進出やワールドシリーズ制覇を目指すほぼ全てのチームがダルビッシュ獲得に興味を示しており、ダルビッシュがトレード市場に出てくることになれば、激しい争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

 また、レンジャーズは今季終了後にFAとなるダルビッシュとの再契約を望んでいる。万が一、ダルビッシュが今季終了までレンジャーズの一員としてプレイし、FAとして他球団と契約した場合、レンジャーズは2018年ドラフトにおいて補償指名権を得ることになるが、その補償指名権で獲得できる選手よりダルビッシュをトレードで放出して対価として得られる選手の質のほうが高いことは間違いない。こうした要素もレンジャーズを悩ませている。

 「僕たちはポストシーズンに行けると自信を持っている」と語るダルビッシュ。この右腕に対してレンジャーズのフロント陣がどのような決断を下すのか。向こう1週間のレンジャーズの戦いから目が離せない。


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