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ミッドシーズン・プロスペクト・ランキングが発表される

2017.7.25 15:32 Tuesday

 日本時間7月25日、MLB公式サイトが最新のプロスペクト・ランキングである「ミッドシーズン・プロスペクト・ランキング」を発表した。上位11人が打者で占められたが、これはMLB公式サイトがプロスペクト・ランキングを公開し始めて以降、初めてのこと。専門誌「ベースボール・アメリカ」においても少なくとも1990年以降、上位11人が打者で占められたことは一度もないという。

 全体1位に選出されたのはヨアン・モンカダ(ホワイトソックス)。開幕前のリストではアンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)に次ぐ2位だったが、ベニンテンディの卒業によりそのまま1位へ繰り上がる形となった。モンカダはトッド・フレイジャーのヤンキース移籍に伴い、すでにメジャー昇格を果たしており、今後は昨季途中にメジャー昇格を果たしたアレックス・ブレグマン(アストロズ)のようにレギュラー定着が期待される。

 モンカダ以外に開幕前のリストから全体TOP10圏内をキープしたのが5位→2位のアメッド・ロサリオ(メッツ)、3位→3位のグレイバー・トーレス(ヤンキース)、8位→5位のビクター・ロブレス(ナショナルズ)の3人。4位にはメジャー昇格を果たしたばかりのラファエル・ディバース(レッドソックス)がランクインしている(開幕前は17位)。

 球団別に見ると、全体TOP100圏内にはブレーブスから最多の9人がランクイン。ホワイトソックスが8人で続き、以下、レイズが7人、パドレス、ドジャース、フィリーズ、ヤンキースが各6人、アストロズ、レッズ、ブリュワーズが各5人となっている。また、ロイヤルズ、エンゼルス、マーリンズの3球団からは1人もランクインしていない。

 大きく順位を上げた選手に注目すると、8位にランクインしたロナルド・アクーナ(ブレーブス)が目を引く。開幕前のリストでは全体TOP100圏内に入っていなかったアクーナだが、今季急成長を遂げ、現在19歳ながらAアドバンス級からAA級を経て、すでにAAA級まで到達。3階級で計97試合に出場して打率.310、15本塁打、34盗塁、OPS.876という素晴らしい成績をマークしている。他には30位のボー・ビシェット(ブルージェイズ)、42位のフアン・ソト(ナショナルズ)、46位のフランクリン・ペレス(アストロズ)らが開幕前の圏外からTOP100圏内に浮上。純粋なランクアップではウォーカー・ビューラー(ドジャース)が開幕前の93位から13位へと大きく順位を上げた。

 逆に大きく順位を下げた選手もいる。ホゼ・デレオン(レイズ)は開幕前の33位から99位へ大幅ランクダウン。開幕前に7位だったJ.P.クロフォード(フィリーズ)も64位まで順位を落としてしまった。AAA級で防御率5.38と苦しんでいるルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)も開幕前の12位から61位へ大幅ランクダウンとなっている。

 2017年のドラフト組では21位にランクインしたハンター・グリーン(レッズ)が最上位。ブランドン・マッケイ(レイズ)が23位、マッケンジー・ゴア(パドレス)が29位に名を連ね、全体1位指名を受けたロイス・ルイス(ツインズ)は31位にランクインしている。

 現在プロスペクトと呼ばれている選手たちが必ずスーパースターへと成長する保証はないが、その確率が高いことは間違いない。将来のスーパースターの成長をマイナー時代から見守り続けるのも、メジャーリーグの楽しみ方の一つだろう(詳細なランキングはこちら)。


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