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【戦評】パクストンが7回10K無四球無失点の快投を披露

2017.7.25 17:44 Tuesday

 5月末までに7試合に先発して防御率1.26ながら6月は5先発で防御率7.20と不振に陥っていたジェームズ・パクストン(マリナーズ)。5月に左前腕痛でおよそ4週間にわたって戦列を離れたこともあり、「故障前のピッチングを見失ってしまったのでは?」と心配する声も聞こえたが、7月のピッチングを見る限り、故障前の状態を取り戻したと判断して良さそうだ。

 日本時間7月25日のレッドソックス戦に先発したパクストンは今季ベストと言っても過言ではない、素晴らしいピッチングを見せた。7イニングを投げて打たれたヒットはわずか4本。今季最多の10三振を奪う一方で四死球はゼロ。序盤4イニングをパーフェクトに抑え、6回表一死一、二塁は二者連続三振、7回表無死一、三塁は三振と併殺打で切り抜けた。「彼は今とても調子が良いし、我々はその恩恵を受けているよ」とスコット・サービス監督。「見ていて楽しいよ。今夜の彼は素晴らしかった。三振が少ない打線を相手に10三振を奪ったんだからね。ストライクゾーンを上手くコントロールして、支配していたよ」とパクストンの快投への称賛は止まらなかった。

 これで7月は5先発で無傷の5連勝。5試合連続で6イニング以上かつ2失点以下であり、月間防御率は1.62。33.1イニングで38三振を奪った一方、与四球は6個だけであり、絶好調だった春先と遜色ない数字が並んでいる。春先のピッチングはフロックではなく、むしろこれがパクストンの実力であると言っても良さそうだ。不振に陥った戦列復帰直後の6月を除けば12先発で9勝0敗、防御率1.41。「故障さえなければサイ・ヤング賞クラスの投手」という評価は決して過大評価ではない。

 打線は2回裏にカイル・シーガーの14号ソロなどで3点を先制し、4回裏にもダニー・バレンシアのタイムリー二塁打で1点を追加。4点もあれば今日のパクストンには十分だった。8回はニック・ビンセント、9回はデービッド・フェルプスがそれぞれ三者凡退に抑えて試合終了。4-0というスコア以上に、マリナーズがレッドソックスを圧倒した試合となった。


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