【戦評】ゴッドリー好投&マルティネス満塁弾でDバックス快勝
2017.7.28 17:00 Friday

先発ザック・ゴッドリーの好投に新加入のJ.D.マルティネスがバットで応えた。4回表無死満塁という大チャンスで巡ってきた第2打席でカージナルス先発のルーク・ウィーバーの速球を捉え、逆方向への20号グランドスラム。マルティネスの一発がこの試合唯一の得点となり、ダイヤモンドバックスはカージナルス4連戦の初戦を制した。
ゴッドリーのピッチングは見事だった。初回の一死一、二塁のピンチを併殺打で切り抜けると、その後はカージナルス打線に連打を許さず、ピンチらしいピンチは6回裏の一死一、二塁だけ。この場面もランドール・グリチックを二塁ゴロ、ハリソン・ベイダーを空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。「シンカーのコマンドが素晴らしかったし、カーブも狙ったところに投げられていた」と女房役のクリス・アイアネッタはゴッドリーのピッチングを絶賛した。「今日はスライダーも非常に良かった。カウントを取ることもできたし、ボール球にして空振りを取ることもできていた」
カージナルスのマイク・マシーニー監督も「ゴッドリーは全てが良かったね。おそらく、我々が今季対戦した投手の中で最も鋭く、最も威力のある変化球だったんじゃないかな。カーブも良かったし、今日は全ての球種をしっかりコントロールできていた」と完敗を認め、ゴッドリーのピッチングを素直に称えていた。
そんなゴッドリーに援護点が生まれたのは4回表。今季初先発のウィーバーの前に序盤3イニングは無得点に終わっていたダイヤモンドバックス打線だが、この回先頭のA.J.ポロックが二塁打を放って出塁すると、ジェイク・ラムとポール・ゴールドシュミットが四球を選んで無死満塁の大チャンスを作る。そしてここで打席に入ったマルティネスがライトスタンドへ貴重な一発を叩き込んだ。「そんなに悪い球ではなかったけど、決して良い球でもなかった」とウィーバーはマルティネスへの一球を振り返ったが、試合終了までにスコアボードに刻まれた「0」以外の数字はこの「4」だけ。ウィーバーにとっては悔いの残る、ダイヤモンドバックスにとっては非常に大きな一発だった。また、マルティネスは移籍前にタイガースでも満塁本塁打を放っており、1シーズンに両リーグで満塁本塁打を放った史上4人目の選手となった(1996年のグレッグ・ボーン、2000年のウィル・クラーク、2015年のヨエニス・セスペデス)。
ゴッドリーとマルティネスの活躍によりダイヤモンドバックスは3位ロッキーズとの差を1.5ゲームに広げた。首位ドジャースとは12ゲームの大差がついており、地区優勝はほぼ絶望的な状況。一方、ワイルドカード争いではトップを走っているものの、まだ安心できるゲーム差ではない。ポストシーズン進出に向けて、しばらくの間は気の抜けない戦いが続きそうだ。
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