野球殿堂入り式典が開催 レインズら5名が殿堂入り
2017.7.31 10:49 Monday
日本時間7月31日、ニューヨーク州クーパーズタウンにあるアメリカ野球殿堂で2017年の野球殿堂式典が開催され、今回殿堂入りを果たしたティム・レインズ、ジェフ・バグウェル、イバン・ロドリゲス、ジョン・シャーホルツ、バド・シーリグの5名がスピーチを行った。
それぞれ殿堂入りまでに要した時間は異なっており、殿堂入りまでに歩んできた道のりも様々だが、野球界に大きく貢献し、最終的には野球人なら誰もが夢見る野球殿堂に辿り着いた点は5名全員に共通している。
捕手として史上最多となる13度のゴールドグラブ賞を受賞し、レンジャーズ時代の1999年にはMVPに輝いたロドリゲスは「誰も他人の夢を奪うことはできないんだ」と語った。「他の男の子たちと同じくらい背が伸びるようにロープにぶらさがっていた背の低い男の子がいたんだ。その男の子は大きな夢を持って、プエルトリコからやってきた」と、約175cmという低身長をハンデとせず、強肩強打の名捕手として2003年にはマーリンズを世界一へ導いた男は自身のキャリアを振り返った。
「選手だったときには考えもしなかったことだよ」と語ったのは、アストロズで15シーズンにわたってプレイし、1991年新人王、1994年MVP、通算449本塁打など輝かしい実績を残したバグウェルだ。「僕たちは殿堂入りするためにプレイしているわけじゃない。僕たちは野球が大好きで、勝ちたいからプレイしているんだ」と、メジャー昇格前にアストロズへトレードされ、メジャー昇格後はアストロズ一筋を貫いてきた強打者は誇らしげに語っていた。
シーリグは83歳の誕生日当日に式典を迎えることになった。最初はブリュワーズのオーナー、その後はコミッショナーとして半世紀にわたって野球界に貢献し、労使協調、技術革新、収益分配、戦力均衡、ワイルドカード導入など様々な面からメジャーリーグを発展させてきた男は、殿堂入りした人物が多数出席する中、「みなさんの前に立たせていただいているのは光栄です。今、ここに立っていられることを恐れ多く思っています」と殿堂入りの喜びを語った。
ロイヤルズGM時代の1985年とブレーブスGM時代の1995年にワールドシリーズ制覇を成し遂げ、常勝軍団・ブレーブスを築き上げたシャーホルツは「私は野球が大好きだ。生涯を通じて、野球が大好きだった。私の父が私に野球への愛を教えてくれたんだ」と野球への愛情を語っていた。また、ジョージ・ブレット、ジョン・スモルツ、ボビー・コックスといった選手・監督たちへの感謝も忘れなかった。
そして、資格最終年で念願の殿堂入りを果たしたレインズは「私は長い間、ずっと待っていた。そしてついにこの日がやってきたんだ」と殿堂入りの喜びを感慨深げに語った。通算出塁率.385、808盗塁を記録し、理想の一番打者として長年にわたって活躍したレインズ。「私の父は一日に8~10時間働き、家に帰ってきてから庭で私たちと遊んでくれた。父は私たちに一生懸命努力することを教えてくれたんだ。そして、母は私たちに一生懸命努力をさせてくれた」と両親への感謝を語っていた。
「夢は叶うんだ」とロドリゲスは言った。来年以降も続々と野球を愛する者たちの夢が叶う瞬間がやってくるはずだ。
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