エイドリアン・ベルトレイ 通算3000安打達成!
2017.7.31 13:13 Monday
史上31人目の通算3000安打まであと1本に迫っていたエイドリアン・ベルトレイ(レンジャーズ)が日本時間7月31日に行われたオリオールズ戦で1安打を記録し、昨年のイチロー(マーリンズ)に続いて通算3000安打の金字塔に到達した。
2回裏の第1打席で空振り三振に倒れたベルトレイは、4回裏一死一塁で回ってきた第2打席でオリオールズ先発のウェイド・マイリーがカウント3-0から投じた内角へのフォーシームを捉え、三塁線を破るタイムリー二塁打を放った。チームメイトに加えて家族がベルトレイに駆け寄り、本拠地グローブライフ・パーク・イン・アーリントンは祝福ムードに包まれた。
1998年6月24日、当時19歳でメジャーデビュー(当時はドジャース所属)を果たしたベルトレイは今季がメジャー20年目。デビュー当初は大型三塁手として期待されながらも伸び悩み、三塁守備でもエラーを量産していたが、2004年に打率.334、48本塁打、121打点、OPS1.017と大ブレイク。5年6400万ドルの大型契約でマリナーズへ移籍した。
マリナーズでは投手有利の本拠地セーフコ・フィールドに苦戦しながらも3年連続25本塁打以上(2006~2008年)、3年連続85打点以上(2005~2007年)を記録するなど一定の成績を残していたが、移籍当初の期待の大きさから不良債権として批判を浴びることもあった。契約最終年となった2009年はレギュラー定着後自己最少となる8本塁打に終わり、1年900万ドルでレッドソックスへ移籍した。
レッドソックスでプレイした2010年は、2004年の輝きを取り戻したかのように打撃好調で、打率.321、28本塁打、102打点、OPS.919の好成績をマーク。毎年安定した成績を残す現在のベルトレイの原形はこの年に作られたと言ってもいいだろう。この年の好成績が高く評価され、ベルトレイは5年8000万ドルの大型契約を得てレンジャーズへ移籍する。
その後の活躍は周知の通り。レンジャーズでは昨季までの6シーズンで打率3割と30本塁打を4度、100打点を3度記録し、オールスター選出3度、シルバースラッガー賞2度、ゴールドグラブ賞3度、プラチナグラブ賞2度と、すでに30代中盤~後半に突入しながらも全盛期と呼ぶに相応しい活躍を見せてきた。
そして3000安打到達がかかった今季。右ふくらはぎ痛で2ヶ月ほど出遅れたものの、戦列復帰後は例年通りの活躍を見せ、日本時間7月31日、ついに大台に到達した。なお、ドミニカ共和国出身の選手では史上初となる3000安打となった。
「ファンや家族を待たせたくなかったんだ」と振り返ったベルトレイ。「カウントが3-0になって打つべきかどうか迷ったけど、次に良い球が来ると思ったんだ。ストライクゾーンに来たら振ると決めた。そしてヒットになったんだ」
「今日ヒットを打った後に起こった出来事は、僕の人生の中でベストだよ。何が起こっているのかわからなかったから、どんな気持ちになればいいのかもわからなかった。家族とともにこの瞬間を過ごせて本当に良かったよ」と快挙達成後のセレモニーについて振り返ったベルトレイだが、今季の活躍を見る限り、現役引退はまだ当分先の話。ここからどれだけのヒットを積み重ねていくのか。ベルトレイの今後の活躍に期待したい。
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