カブスがタイガースからジャスティン・ウィルソン獲得へ
2017.7.31 17:13 Monday
現時点では球団からの公式発表はないものの、カブスがタイガースからジャスティン・ウィルソンとアレックス・アビラを獲得するトレードを成立させたようだ。タイガースはカブスからジャイマー・キャンデラリオ、アイザック・パレイデスの2選手と後日指名選手または金銭を獲得する見込みとなっている。
8月18日に30歳の誕生日を迎える左腕ウィルソンは、今季42試合に登板して3勝4敗13セーブ、防御率2.68を記録。フランシスコ・ロドリゲスの不振によりシーズン途中からクローザーを任され、セーブ成功率86.7%とまずまずのパフォーマンスを見せている。左腕ながら今季は右打者に対して好成績を残しており、右打者を被打率.131に封じ込めている一方で、左打者の被打率は.220となっている。カブスには絶対的守護神としてウェイド・デービスがいるため、ウィルソンは7回または8回を担うセットアッパーとして起用されることになるだろう。打者の左右に関係なく起用できるため、ジョー・マドン監督にとって非常にありがたい存在となりそうだ。また、フリーエージェントになるまでもう1年残っている点も魅力である。
また、カブスはミゲル・モンテロを放出して以降、経験豊富な控え捕手を探していた。今季77試合に出場して打率.274、11本塁打、OPS.869と控えに置いておくには勿体ない成績を残しているアビラは、800試合以上の出場経験があり、2011年にオールスター選出&シルバースラッガー受賞と実績も十分であり、若き正捕手ウィルソン・コントレラスをサポートするのにうってつけの存在だろう。タイガースのGMを務めているのはアビラの父アル・アビラであり、アビラGMは実の息子をトレードで放出したことになる。左投手を極端に苦手としているアビラは右投手先発時を中心に起用されることになりそうだ。
ホゼ・キンターナとのトレードでイロイ・ヒメネス、ディラン・シーズらを放出したため、キャンデラリオはカブスの球団1位のプロスペクトとなっていた(パレイデスは球団10位)。キャンデラリオの放出により、さらにプロスペクトの層は薄くなってしまうが、それだけカブス首脳陣が「今、勝つこと」に力を入れていることの表れと言っていいだろう。23歳の三塁手であるキャンデラリオはすでにメジャーデビューを果たしており、今季はメジャー初本塁打も記録。今季AAA級では81試合に出場して打率.266、12本塁打、OPS.868をマークしている。また、メキシコ出身の18歳の遊撃手であるパレイデスは今季A級で92試合に出場し、打率.264、7本塁打、OPS.744という成績を残している。
先発投手に続いてリリーフ左腕と控え捕手の補強に成功したカブス。後半戦は13勝3敗と好調で、すでに2位ブリュワーズに2.5ゲーム差をつけて首位に立っているが、この補強によってその勢いはさらに加速していくかもしれない。
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