ナショナルズがツインズのクローザー・キンツラーを獲得
2017.8.1 15:42 Tuesday
7月中旬にアスレチックスからショーン・ドゥーリトルとライアン・マドソンを獲得してブルペンを補強したばかりのナショナルズが、ブルペンのさらなるグレードアップに動いた。球団17位のプロスペクトであるタイラー・ワトソンとインターナショナル・ボーナス・マネーを放出してツインズからブランドン・キンツラーを獲得した。
キンツラーは昨季途中からツインズのクローザーに定着し、今季は45試合に登板して2勝2敗28セーブ、防御率2.78をマークしている。28セーブはリーグ2位の数字であり、奪三振率5.36という数字が示すようにシンカーを武器に打たせて取るピッチングを展開する投手だが、圧倒的なピッチングを見せることがない代わりに大崩れすることも少ないのが特長だ。
現在ナショナルズは8回をマドソン、9回をドゥーリトルに任せるのが基本の勝ちパターンとなっているが、キンツラーの加入により勝ちパターンを再編することになるだろう。現時点ではキンツラーをクローザーとして起用するのが有力と見られているが、ポストシーズンを勝ち抜くために、レギュラーシーズンの残り2ヶ月でベストの起用法を探っていくことになる。マドソンとドゥーリトルの故障歴を考えると、彼ら2人を酷使することはできないため、2人の負担を軽減できるキンツラーの加入はナショナルズにとって非常に大きい。彼ら3人を上手く使いこなし、絶対的な勝ちパターンが形成されれば、ナショナルズがポストシーズンを勝ち抜いていく確率はグッと高まるに違いない。
マイク・リゾーGMは「ブルペンはとても良くなったと思う」と補強に手応えを感じている。「バランスの取れたブルペンになったよ。左右に関係なく抑えられる左腕(=ドゥーリトル)を獲得できたし、左右に関係なく抑えられる右腕(=キンツラーとマドソン)も獲得できた。彼らは試合終盤の重要なアウトを取るために起用されるだろうね」
ダスティ・ベイカー監督はキンツラーのことをあまり知らないと認めたが、アシスタント・コーチのジャック・ジョーンズがツインズ時代の同僚であるエディ・グアルダード(ツインズのブルペンコーチ)に連絡を取り、キンツラーについての情報を収集したという。「彼は恐れを知らない男だ。重いシンカーを投げて、あまり四球を出さない。我々のチームにフィットすると思うよ」とベイカー監督はキンツラーの加入を歓迎した。
ナショナルズからツインズへ移籍するワトソンは2015年のドラフト34位指名で入団した20歳の左腕。今季はA級で17先発を含む18試合に登板し、6勝4敗、防御率4.35を記録。93イニングを投げて98三振を奪っている。
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