ヤンキースがソニー・グレイの獲得に成功!
2017.8.1 16:17 Tuesday
ヤンキースが28度目のワールドシリーズ制覇に向けて大きなピースを手に入れた。プロスペクト3名をアスレチックスへ放出し、実力派右腕ソニー・グレイの獲得に成功したのだ。グレイは少なくとも2019年まで保有可能ということもあり、買い手・売り手を問わない人気物件となっていたが、最終的には上質なプロスペクト3名を差し出したヤンキースがグレイを手に入れることになった。
「ファンの支持を得て、このチームには2017年シーズンを特別なものにするチャンスがあり、それに向けて補強を行うべきだと示したんだ」とブライアン・キャッシュマンGM。開幕前は厳しい戦いになることが予想されていた今季のヤンキースだが、アーロン・ジャッジらの期待以上の活躍もあり、現時点で2位レッドソックスに0.5ゲーム差をつけてア・リーグ東部地区の首位を走っている。本来であれば今季は新たな黄金期に向けての「つなぎの年」になるはずだったが、チームの期待以上の快進撃がトレード市場での補強に向かう原動力になったということだろう。
「俺たちはかつてのヤンキースに戻りつつある。目標はワールドシリーズで勝つことだ」とCCサバシアは語る。グレイの加入により、グレイ、サバシア、田中将大、ルイス・セベリーノ、ハイメ・ガルシア、ジョーダン・モンゴメリーと先発投手が6人になったが、ジョー・ジラルディ監督は6人制ローテーションの採用を否定しており、疲れが見え始めているモンゴメリーが先発ローテーションを外れると見られている。
「我々は間違いなく戦力アップしたと思う。オーナーやフロントは我々に特別なことを成し遂げるチャンスをくれたんだ。今度は我々がその期待に応える番だね」とジラルディ監督。2014年から2年連続で14勝を挙げ、昨季の不振を脱して安定したピッチングを見せているグレイの加入によって、ポストシーズン進出、そしてワールドシリーズ制覇の可能性はグッと高まった。グレイ、田中、セベリーノという実力派右腕3人をサバシア、ガルシアの両ベテラン左腕がサポートする先発ローテーションはリーグでも有数の顔ぶれだ。
グレイとのトレードでアスレチックスへ移籍するのはダスティン・ファウラー、ホルヘ・マテオ、ジェームズ・キャプリーリアンの3選手。MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングではそれぞれヤンキースの球団4位、8位、12位にランクインしていた。ヤンキースはグレイバー・トーレスやクリント・フレイジャーといったトップ・プロスペクトの放出を拒否。彼らを放出せずにグレイのトレード交渉をまとめた点についてはキャッシュマンGMは評価されるべきだろう。ファウラーとキャプリーリアンは故障により今季絶望となっており、実際に新天地でのプレイを開始するのは来季からの予定。また、俊足のマテオはAA級に合流する予定となっている。
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