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ポストシーズンに向けて移籍する可能性がある選手たち

2017.8.2 10:46 Wednesday

 7月末をもってメジャーリーグのトレード可能期間が終了した。ただし、これはウエーバーを介さないトレードのみが対象となるトレード期限であり、今後トレードが行われなくなることを意味するわけではない。8月以降もウエーバーを介してトレードをすることは可能である。

 8月以降に選手をトレードする場合には、まずは対象選手を「取り消し可能なトレード・ウエーバー」に置く必要がある。すると、ウエーバーに置かれた選手は全球団がクレーム(=獲得の意思を示すこと)可能となり、クレームした球団が現れた場合には、その選手が所属している球団は3つの選択肢から適切なものをチョイスすることになる。

 1つ目はその選手をウエーバーから引き下げることだ。クレームした球団にその選手を流出させたくない場合、球団はウエーバーから選手を引き下げることができる(もちろんトレードは成立しない)。2つ目はその選手をクレームした球団へ引き渡すことだ。この場合、選手の契約はすべて移籍先の球団へ引き継がれる。3つ目はクレームした球団と48時間以内にトレードをまとめることだ。意中の球団のみがクレームした場合、ここでトレードを成立させることになる。

 また、どの球団からもクレームがなく、選手がウエーバーを「通過」した場合、その選手はメジャーの全球団へトレード可能になる。ただし、その選手がポストシーズンに出場する権利を得るためには8月末までにチームに在籍している必要がある(9月以降に移籍した選手はポストシーズンには出場できない)。

 このトレード・ウエーバーは取り消し可能なため、ある選手への他球団からの関心の度合いをチェックするためだけに選手をウエーバーに置くケースもある。ここで得た情報をオフシーズンのトレード戦略に活かしていくわけだ。また、ライバル球団が戦力補強するのを防ぐためにクレームして、トレードに横槍を入れるケースもある(2000年にヤンキースがホゼ・カンセコのレッドソックス移籍を防いだのが代表例)。

 MLB.comのマーク・フェインサンドは8月以降にウエーバーを介したトレードで移籍する可能性がある選手として、以下の11選手の名前を挙げている。

ジャスティン・バーランダー(タイガース)
カーティス・グランダーソン(メッツ)
ジェイ・ブルース(メッツ)
アズドゥルバル・カブレラ(メッツ)
ホゼ・バティースタ(ブルージェイズ)
マルコ・エストラーダ(ブルージェイズ)
アービン・サンタナ(ツインズ)
ジェフ・サマージャ(ジャイアンツ)
ジャスティン・アップトン(タイガース)
マイク・ナポリ(レンジャーズ)
ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)

 ポストシーズンの戦いを見据えて、さらなる補強に動く球団は出てくるのか。今後のトレード市場の動向にも注目だ。


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