有望株昇格ラッシュ ロサリオとアルビーズがメジャーデビュー
2017.8.2 11:51 Wednesday
トレード市場がひと段落し、2017年のレギュラーシーズンは本格的に「後半戦」に突入した。9月にはロースター枠が拡大され、続々とマイナーから若手有望株がメジャーへ昇格してくることになるが、一足先に2人のトップ・プロスペクトがメジャーデビューを果たした。
メッツではファンからメジャー昇格を望む声が上がっていたアメッド・ロサリオがついにメジャー昇格。日本時間8月2日のロッキーズ戦に「7番・遊撃」で先発出場し、メジャーデビューを果たした。MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングでは全体2位にランクインしている球界屈指の有望株であり、走攻守すべてを兼ね備えたスター遊撃手に成長する可能性を秘めている。
21歳のロサリオは今季AAA級で94試合に出場し、打率.328、7本塁打、58打点、19盗塁、OPS.833の好成績をマーク。特に打撃面ではここ数年で急成長を遂げている。メッツはアズドゥルバル・カブレラをトレードで放出するのではないかと言われていたものの、結局トレードは成立せず、カブレラ、ニール・ウォーカー、ホゼ・レイエス、ウィルマー・フローレスと内野はやや人材過多。フローレスを一塁、ウォーカーを二塁、カブレラを三塁、ロサリオを遊撃に置き、レイエスが二塁、三塁、遊撃のバックアップに回る形が基本になりそうだ。
一方、ブレーブスはキュラソー出身の20歳、オジー・アルビーズをメジャーへ昇格させた。日本時間8月2日のドジャース戦に「7番・二塁」で先発出場してメジャーデビューを果たしたアルビーズは、史上初の1997年生まれのメジャーリーガーとなった。MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体19位にランクインしているアルビーズは身長175cmと小柄だが、マイナー通算打率.304を誇り、抜群のスピードが最大の武器。将来的にはホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)やダスティン・ペドロイア(レッドソックス)のような走攻守三拍子揃った二塁手へ成長する可能性を秘めている。
今季のブレーブスはブランドン・フィリップスが正二塁手を務めていたが、フィリップスをトレードで放出することができず、アルビーズの出場機会を確保するためにフィリップスを三塁手として起用することも検討しているようだ。アルビーズは遊撃手としてのプレイ経験も豊富だが、遊撃にはダンズビー・スワンソンがいるため、アルビーズは基本的に二塁手としてプレイすることになると見られている。なお、アルビーズは今季AAA級で97試合に出場し、打率.285、9本塁打、41打点、21盗塁、OPS.771をマークしている。
ポストシーズン争いの行方はもちろんのこと、これから昇格してくるプロスペクトたちの活躍も楽しみな「後半戦」。個人タイトル争い、プロスペクトの活躍など、ポストシーズン争いから脱落してしまったチームにも見どころはたくさんありそうだ。
関連ニュース
8月1日 ヤンキースがソニー・グレイの獲得に成功!
8月1日 ナショナルズがツインズのクローザー・キンツラーを獲得
8月1日 ドジャースに頼れる左腕・ワトソンが加入
8月1日 インディアンスの強力ブルペンにサイド右腕・スミスが加入
8月1日 オリオールズがベッカム獲得 ブリットンらは放出せず
8月1日 アストロズがリリアーノ獲得 青木とヘルナンデスを放出
8月1日 右腕・ヘルナンデスが2015年以来のDバックス復帰
8月1日 ジェフレスが1年ぶりにブリュワーズ復帰
8月1日 レッドソックスがブルペン補強 リード獲得
8月1日 パイレーツがベテラン右腕・ベノワを獲得
