カブスの未来は現在進行中 有望株放出に懸念なし
2017.8.2 12:22 Wednesday
カブスは7月のトレード市場でホワイトソックスからホゼ・キンターナ、タイガースからジャスティン・ウィルソンとアレックス・アビラを獲得した一方、彼らの対価として若手有望株を次々に放出。MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングでは全体100位圏内にカブスの選手は1人もいなくなってしまった。しかし、カブスはチームの今後について全く心配していない。カブスの未来は現在進行中なのだ。
「他のチームと対戦するとき、自分のチームの若さに驚かされるんだ」とジェッド・ホイヤーGM。「我々のチームはかつてプロスペクト・ランキングの全体10位以内や全体15位以内にランクインしていたような選手が各ポジションにいる。彼らはすでに昨年、ワールドシリーズを制覇してチャンピオン・リングを手に入れているんだよ」と若さと実力を兼ね備えた自軍の選手たちについて誇らしげに語った。
ホイヤーGMは「プロスペクト・ランキングを見て我々の組織を評価するのは難しいと思うよ。多数のプロスペクトをトレードで放出したのは確かだけど、チームの核となる選手はしっかりキープしている。彼らは若くて豊かな才能があり、しかも長期にわたって保有可能なんだ」と語り、たとえマイナーにプロスペクトが不足していようとも、すでにメジャーへ昇格している才能豊かな若手選手たちによって、長期にわたってチーム力を維持することが可能であると考えているようだ。
昨夏、カブスはアロルディス・チャップマンを獲得するためにグレイバー・トーレスらをヤンキースへ放出した。その時点でトーレスはカブスの球団1位のプロスペクトだった。今夏、カブスはキンターナを獲得するために球団1位のイロイ・ヒメネス、球団4位のディラン・シーズのほか、2人のマイナーリーガーをホワイトソックスへ放出した。さらに、ウィルソンとアビラを獲得するために、ヒメネス放出後に球団1位となっていたジャイマー・キャンデラリオを含む3選手をタイガースへ放出した。しかし、ホイヤーGMはプロスペクト・ランキングでどのように評価されようとも、カブスはワールドシリーズ制覇を狙えるチームであり続けると確信している。主力選手の多くが若さと実力を兼ね備えているからだ。
さらに、キンターナは球団オプションを含めると2020年まで、ウィルソンは2018年まで保有可能であり、プロスペクトを放出して獲得した選手が今季終了後にすぐフリーエージェントとなるわけではない。現時点での戦力アップと来季以降のチーム作りをしっかり両立させているのだ。「我々は今季のポストシーズン進出に向けて戦力アップしただけでなく、来季以降のこともきちんと考えているんだよ」と自身のチーム作りに絶対の自信を持つホイヤーGM。確固たる信念に基づくチーム作りが継続される限り、カブスの強さは維持されていくことだろう。
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