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【戦評】カブスが5本塁打含む先発全員安打の猛攻で大勝

2017.8.2 16:52 Wednesday

 カブスがジョン・レスターのメジャー初本塁打を含む5本塁打を放ち、16得点でダイヤモンドバックスに大勝。後半戦は14勝3敗と好調をキープしており、貯金は今季最多の9となった。

 「やっと戻ってきたっていう感じだね」と、この日2本塁打を放ったアンソニー・リゾーはチームの完全復調を実感している。「とても流れがいいし、ここ数年の勢いがようやく戻ってきた。選手の目や気持ちも変わってきている。その理由を一つに絞ることはできないけど、とにかく今はみんながいい状態だよ」

 カブスは初回にアルバート・アルモーラJr.の2点タイムリーで先制すると、2回にはイアン・ハップの14号ソロ、リゾーの25号ツーランなどで4点を追加。3回にはレスターに念願のメジャー初本塁打が飛び出した。レスターは観客からの大歓声にカーテンコールで応え、「今の気持ちは言葉では言い表せないね。とてもいい気分だよ」と喜びを爆発させた。

 3回までに8-1と大量7点をリードし、4回にはレスターがジャック・ラインハイマーから三振を奪って通算2000奪三振に到達。左腕ではメジャー史上25人目であり、通算2000奪三振に到達した試合で本塁打を放ったのはジョン・スモルツ(当時ブレーブス)に次いで史上2人目の快挙となった。

 しかし、この日のレスターは球数が多く、5回は1アウトも取れずにアダム・ロサレスにタイムリー二塁打を浴びたところで降板(104球)。快挙を達成しながらも、味方の大量援護の中で5回すら投げ抜くことができず、レスターにとっては不満の残るピッチングとなった。

 6回に再びカブス打線が爆発。ハビアー・バイエズの14号スリーランなどこの回5安打を集中し、3四球や相手のエラーも絡んで一挙7得点をあげて試合を決めた。7回にはリゾーがこの日2本目となる26号ソロ。結局カブスは先発全員安打となる17安打を放ち、マルチ安打が6人、マルチ打点も6人という猛攻を見せた。

 「僕たちオールスター・ブレイクを経て、別のチームになったような感じだよ。アビラとウィルソンも加わったしね。チームの状態はとてもいいよ。打線は質の高い打撃を続けているし、先発陣もしっかり長いイニングを投げている。今夜を除いてね」とレスターは冗談を交えつつも、リゾーと同様にチームの状態に手応えを感じている。2位ブリュワーズとは2.5ゲーム差。後半戦の勢いを見る限り、この差は今後どんどん広がっていくことになるだろう。今のチーム状態が続くようならワールドシリーズ連覇も決して夢ではない。


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