7月の月間最優秀投手はパクストンとヒル
2017.8.3 10:53 Thursday
日本時間8月3日、7月の月間最優秀投手が発表され、ア・リーグはジェームズ・パクストン(マリナーズ)、ナ・リーグはリッチ・ヒル(ドジャース)が選出された。
パクストンの7月はとにかく素晴らしかった。6試合に先発して6勝0敗、防御率1.37の好成績をマークし、自身初の月間MVP受賞。39.1イニングを投げて46三振を奪った一方、与四球は6個にとどめ、被打率.182、WHIP0.79と抜群の数字を残した。また、マリナーズの球団史上初めて月間6勝をマークした投手となっている。7月のパクストンのパフォーマンスは、5月上旬から4週間にわたって戦列を離れる原因となった左前腕の故障から完全に復活したことを証明。4月に5先発で防御率1.39と最高のスタートを切ったパクストンだが、5月と6月は計7先発で防御率5.30。故障の影響がなくなり、7月は再び本来のピッチングをできるようになったと見て差し支えないだろう。今季通算の成績は11勝3敗、防御率2.68。規定投球回にはわずかに届いていないものの、現時点で防御率1位のクリス・セール(レッドソックス:防御率2.70)を僅かに上回っており、最優秀防御率のタイトルも十分に射程圏内である。
ヒルは5試合に先発して4勝0敗、防御率1.45、K/BB8.00という素晴らしい成績を残し、2016年5月以来自身2度目の月間MVP受賞となった。31イニングを投げて40三振を奪った一方、打たれたヒットは19本、本塁打は2本だけ。7月1日のパドレス戦で7回11奪三振無失点という今季最高のピッチングを披露し、7月の全5先発で相手打線を2点以下に封じ込めた。なお、ドジャースの投手では5月のアレックス・ウッドに続く今季2人目の月間MVP受賞となっている。今季最初の9先発では5イニングが最長だったヒルだが、6月26日のエンゼルス戦で7イニングを投げたのを皮切りに、3試合連続で7イニングを投げ切り、6月まで1度しかなかったクオリティ・スタートを7月は3度記録。奪三振率10.38と三振奪取能力の高さも健在で、今季通算8勝4敗、防御率3.35とナ・リーグ西部地区の首位を走るドジャースに不可欠な戦力となっている。
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