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ドールトン&ベイラー 名選手2名が死去

2017.8.8 11:12 Tuesday

 現地時間8月6日の夜、フィリーズは4年間の闘病生活の末、ダレン・ドールトンが脳腫瘍で死去したと発表した(享年55歳)。また、現地時間8月7日にはドン・ベイラーが多発性骨髄腫で死去した(享年68歳)。ここでは両氏の経歴を簡単に振り返ってみたい。

 1980年のドラフトでフィリーズから25巡目指名を受けてプロ入りしたドールトンは、1983年9月25日のカージナルス戦でメジャーデビュー。1989年に131試合に出場して正捕手の座を手にしたが、打率.201という数字が示すように決して打撃が得意な捕手ではなかった。しかし、1992年に打撃開眼し、打率.270、27本塁打、109打点、OPS.908の好成績をマークして打点王を獲得。キャリア唯一のシルバースラッガー賞にも輝いた。翌1993年も24本塁打、105打点をマークし、強打の捕手として認知されるように。1993年にはチームのリーグ優勝にも貢献。この年はワールドシリーズでブルージェイズの前に敗退したが、シーズン途中でマーリンズへ移籍した1997年にはワールドシリーズで全7試合に出場して打率.389の好成績を残し、球団創設5年目でのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。優れたリーダーシップを持ち合わせ、チームメイトからもファンからも愛された選手だった。なお、1992年オフの日米野球で来日経験もある。

 1967年のドラフトでオリオールズから2巡目指名を受けてプロ入りしたベイラーは、1970年9月18日のインディアンス戦でメジャーデビュー。メジャー3年目の1972年に102試合に出場して11本塁打を放つと、徐々に頭角を現し、1975年には打率.282、25本塁打、OPS.849を記録。レジー・ジャクソンが絡むトレードでアスレチックスへ移籍して1年間プレイした後、エンゼルスへ移籍し、1978年には自己最多の34本塁打、99打点を記録。翌1979年には前年を上回る打率.296、36本塁打、139打点、OPS.901という素晴らしい成績を残し、打点王に輝くとともにMVPを受賞した。その後は移籍を繰り返しつつも1982年から5年連続で20本塁打以上を放つなどコンスタントに活躍し、通算338本塁打。引退後は指導者として各球団で監督やコーチを務め、ロッキーズ初代監督として1993年から6シーズン指揮を執り、カブスでも2000年から2002年途中まで監督を務めた。死球の多さが特徴で、死球王に輝くこと8度。通算267死球はメジャー歴代4位の数字となっている。


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