「キング」ことヘルナンデス 右肩の故障で再離脱へ
2017.8.9 12:02 Wednesday
マリナーズはエース右腕、フェリックス・ヘルナンデスが右肩の滑液包炎により3~4週間にわたって戦列を離れる見込みであることを発表した。ヘルナンデスは日本時間8月6日に故障者リストへ登録され、その後、日本時間8月8日にMRI検査を受けていた。
現在57勝56敗でワイルドカード圏内から1ゲーム差につけているマリナーズは、レギュラーシーズンの残り7週半のうち、およそ半分をエース右腕不在で戦うことになった。岩隈久志は故障者リスト入りから3ヶ月が経とうとしている現在も戦列復帰の見込みが立っておらず、ドリュー・スマイリーはトミー・ジョン手術により今季全休が確定。マリナーズは今季、両リーグ最多となる15人の先発投手を起用するなど先発ローテーションを固定できない状況が続いているが、その中でワイルドカード争いに加わっているのは大健闘と言えるだろう。
ヘルナンデスの代役として、7月にカージナルスからトレードで獲得した左腕マルコ・ゴンザレスが昇格。8月7日のロイヤルズ戦で新天地デビューを果たしたが、4回5失点でノックアウトされた。今季マイナーでは14先発で8勝4敗、防御率3.02と好成績を残しているとはいえ、メジャー通算防御率6点台の左腕に、ワイルドカード争いの中で先発ローテーションの一角を任せるのは荷が重い。
メジャー2年目の2006年から10年連続で30試合以上に先発し、190イニング以上を投げるなど、メジャー有数のワークホースとして知られていたヘルナンデスだが、ここ2シーズンは故障続き。30歳を過ぎ、成績の悪化にも歯止めがかからなくなっており、今後にも不安が残る状況となっている。とはいえ、今季のマリナーズにおいてはジェームズ・パクストンらとともに数少ない信頼できる先発投手であり、ワイルドカード獲得のためにエース右腕の力は欠かせない。一刻も早く万全の状態で戻ってきてくれることを願うばかりである。
関連ニュース
8月7日 マリナーズが球宴一塁手・アロンゾを獲得
7月31日 【戦評】パクストンまたも快投 球団史上初の月間6勝
7月25日 【戦評】パクストンが7回10K無四球無失点の快投を披露
7月21日 ワイルドカード狙うマリナーズがフェルプスを獲得
7月20日 【戦評】アストロズキラーの好投でマリナーズが3連戦勝ち越し
7月18日 【戦評】マリナーズが粘り勝ちで5割復帰 青木は好機で凡退
7月13日 【前半戦レビュー】ア・リーグ西部地区
関連動画
7月26日 延長13回の熱戦に終止符 セグーラのサヨナラ内野安打
7月21日 鉄壁の守備 マリナーズ外野陣が好守を連発
7月20日 「四つ星」のイージープレイ 俊足ダイソンの好守
7月18日 グラブを葬ったベルトランが12号同点ツーラン!