【戦評】ドジャースがグレインキーを攻略 80勝到達
2017.8.10 16:30 Thursday

ドジャースが1点を勝ち越された直後の7回表にダイヤモンドバックス先発のザック・グレインキーから2点を奪って逆転勝ち。1913年以降では史上6チーム目となる開幕113試合以内での80勝に到達した。
前回登板では疲労による球速低下に悩まされたドジャース先発のアレックス・ウッド。日本時間8月7日のブルペン・セッションの際にメカニクスの調整を行い、この日は本来のピッチングを取り戻した。デーブ・ロバーツ監督が「今日のウッドは今季我々がずっと見てきたウッドだった」と語ったように、前半戦同様の安定したピッチングを見せ、6回2失点の好投。リーグ単独2位となる今季14勝目(1敗)をマークした。
ドジャース打線は2回表にコディ・ベリンジャーが33号先制ソロを放ったものの、その後はグレインキーに封じ込まれ、6回までに放ったヒットはベリンジャーの本塁打のみ。しかし7回表、この回先頭のベリンジャーがライトへの二塁打を放って一打同点のチャンスを作ると、二死三塁となってジョク・ピーダーソンが同点タイムリー二塁打。さらにヤシエル・プイーグもライトへのタイムリーで続き、ワンチャンスを生かしてグレインキーを攻略し、逆転に成功した。「ピーダーソンに投げた1球は最悪の球だった」とグレインキーは失投を悔やんだが、それを逃さず捉えたピーダーソンの勝負強さも見事だった。
ドジャースはウッドの後、7回からの2イニングをジョシュ・フィールズ、9回を守護神のケンリー・ジャンセンが無失点に抑えて試合終了。前夜は逆転負けを喫したが、この日は相手エースから3点をもぎ取り、今季80勝に到達した。
試合後、ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督は「グレインキーは本当に素晴らしいピッチングをしていたと思う。早いカウントで相手打者を打ち取り、長いイニングを投げてくれた。彼は7イニングを投げ切りたがっていたけど、残念ながらそれは実現しなかったね」とグレインキーのピッチングを振り返った。
3連戦はこれで1勝1敗。シリーズ勝ち越しをかけて、明日の試合はダルビッシュ有(ドジャース)とアンソニー・バンダ(ダイヤモンドバックス)が先発する。
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